パピヨンの特徴とおすすめドッグフード

パピヨンは15世紀以降、ポンパドゥール夫人やマリー・アントワネットなどのヨーロッパ貴族に愛された犬種です。当時の絵画には、貴族と一緒に描かれることもありました。その繊細で優美な雰囲気は魅力的です。

 

この犬種には立ち耳と垂れ耳の2つのタイプがありますが、立ち耳のパピヨンがやや人気が高い傾向にあります。

 

犬種 パピヨン
原産国 フランス
体重 オス・メス:4~5kg
寿命 12~15歳

 


パピヨンの歴史と性格

パピヨンの歴史と性格

パピヨンは、ブルボン朝の時代までは、耳が垂れていて尾が優雅なカールをしていたため、「スペインのリス」と呼ばれていました。

 

後に、改良が加えられて耳がピンと立つタイプが現れ、フランス語で「蝶」を意味する「パピヨン」と呼ばれるようになりました。

 

パピヨンは狩猟犬としての歴史はありませんが、鳥猟犬であるドワーフ・スパニエルが起源であり、そのため高い俊敏性を持ちます。また、予想外のことが起きると吠えて飼い主に知らせることもあります。

 

昔からペットとして飼われていたこともあり、飼い主が喜ぶことを瞬時に察知し行動に移す傾向があります。他の犬や子どもとも仲良くできるため、初めて犬を飼う方にもおすすめです。

 

ただし、人懐っこく遊び好きな一方で、個体によっては若干神経質な性格を持つことがあります。


パピヨンがかかりやすい病気

パピヨンがかかりやすい病気

パピヨンは見た目は華奢ですが、病気にかかりにくいという特徴を持ち、健康的な犬種として知られています。

 

遺伝性の疾患はほとんど見られませんが、足が細いため膝蓋骨脱臼になりやすい傾向があります。床が滑りやすい環境では、足腰への負担を軽減するためにカーペットやマットを敷くなどの対策が必要です

 

また、よく見られる病気としては眼瞼内反症(逆さまつげ)があります。普段から逆さまつげになっていないかチェックしてあげてください。

 

眼瞼内反症、涙やけ、胃腸炎、白内障、外耳炎、皮膚病、水頭症、膝蓋骨脱臼、慢性腎臓病、膀胱結石、僧帽弁閉鎖不全症など。


パピヨンのごはんの悩みや気になること

パピヨンのドッグフードの悩み

パピヨンにドッグフードを与えるときのお悩みを飼い主さんに聞いてみました。

 

12歳メス

12歳メス

 

口が小さいせいでドッグフードを口に入れても一部パラパラと口の外へでてきて周辺に散らばり、毎回掃除が大変でした。
そのため、与えるときは少量で、さらに食べやすいソフトタイプのものにするとだいぶマシになりました。


9歳メス

9歳メス

 

うちの犬はなかなかドッグフードを食べてくれません。そのままにしておくとそのうち吠え出し、一つ一つ手渡ししてるとようやく食べるようになります。
新しいドッグフードに切り替えたばかりの頃だとよく食べるので、飽きっぽいのだと思います。


6歳オス

6歳オス

 

たまに食べない日があって困っています。
そういう時には、いつものペットフードにトッピングやささみの煮たものを混ぜてにおいを強くして、少しずつ与えるようにしています


パピヨンにおすすめのドッグフード

パピヨンおすすめドッグフード

パピヨンは体重が5g前後で、超小型犬に分類されます。体が小さいため、口も小さく大粒のフードを好まないことがありますので、小粒のものを選ぶようにしましょう。

 

また、パピヨンは病気にかかりにくいという特性がありますが、健康維持のためには栄養バランスの取れたドッグフードを選ぶことが重要です。

 

パピヨンのドッグフード選びのポイント

骨の健康サポート

パピヨンは膝蓋骨脱臼などの関節関連の問題にかかりやすい傾向があります。したがって、グルコサミンやコンドロイチンなどの関節サポート成分が含まれているフードがおすすめです。

 

これらの成分は関節の健康を維持し、関節疾患のリスクを軽減します

 

穀物不使用のフード

一部のパピヨンは穀物に対するアレルギー反応がある場合があります。そのため、穀物を含まないまたは穀物フリーのフードを選ぶことがおすすめです。

 

穀物不使用のフードは消化が良く、アレルギーを引き起こすリスクを軽減します

 

高品質なたんぱく源

パピヨンは健康な筋肉の維持にタンパク質が必要です。したがって、フードの主要なタンパク源が鶏肉や魚などの高品質なタンパク源であることを確認してください。

 

パピヨンにおすすめのドッグフード

\パピヨンに最適/カナガン
カナガンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • アレルギー
  • 高たんぱく質

カナガンの特徴

プレミアムドッグフードの中でも特にたんぱく質の割合が高い(29%)のがこのカナガンドッグフード。骨や関節の健康をサポートするグルコサミン、コンドロイチン配合で、粒は小型犬が食べやすい小粒タイプです。

 

さらに、グレインフリー(穀物不使用)で、アレルギーによる涙やけ対策にも役に立ちます。

カルシウム配合モグワン
モグワンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • アレルギー
  • 高たんぱく質

モグワンの特徴

骨の構成要素となるカルシウムと、カルシウムの吸収を助けるビタミンD配合のドッグフード

 

主原料には放し飼いチキンと生サーモンを使用し高品質なたんぱく源を摂取することができます。

小粒タイプミシュワン
ミシュワンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • アレルギー
  • 高たんぱく質

ミシュワンの特徴

小型犬専用のドッグフード。グレインフリーではありませんが、アレルギーを起こしやすい添加物は使用せず、すべて厳選された食材を使用しています。

 

小型犬がかかりやすい涙やけや関節の病気に配慮したレシピを採用しているため、パピヨンにもおすすめです。


パピヨン専用ドッグフードはある?

パピヨン専用ドッグフード

現在、国内で購入できるパピヨン専用ドッグフードはありません。以前はウェルケア、プロマネージ、パーフェクトフィットというパピヨン専用ドッグフードが販売されていましたが、すべて販売終了してしまいました。

 

プロマネージとパーフェクトフィットはマースジャパンというメーカーでの取り扱いでした。(CMで放送されたこともあるのでご存じの方も多いかもしれません。)

 

現在は、パーフェクトフィットシリーズは終了、プロマネージは、柴犬やチワワなどパピヨンを除いた9種の専用フードを展開しています。

 

パーフェクトフィットシリーズは国内での販売は終了しましたが、本社のあるアメリカでは購入できるので、個人輸入することで購入可能です。