秋田犬は、日本犬の1種で、柴犬同様国の天然記念物に指定されています。「あきたけん」と呼ばれることが多いですが、正しくは「あきたいぬ」と呼びます。
日本で有名な「忠犬ハチ公」のエピソードのモデルとなった犬種であり、2009年に、ハリウッドでもリチャード・ギア主演で映画化されています。
犬種 | 秋田犬(あきたいぬ) |
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原産国 | 日本 |
サイズ |
オス:40~50kg |
寿命 | 10~12歳 |
秋田犬は、日本の秋田県原産の犬種であり、その歴史は古く、数百年にわたりさかのぼります。秋田犬は、狩猟や警備などの目的で古代から日本の北部で飼育されてきました。
秋田犬の起源については諸説ありますが、一般的には、古代に中国から日本に渡った犬種がルーツとされています。特に、秋田犬は、狩猟や番犬としての優れた能力が評価され、歴史的には貴族や武士の間で重用されていました。
19世紀後半から20世紀初頭にかけて、秋田犬の純血を維持する取り組みが行われ、その後、日本国内外で人気を博するようになりました。しかし、第二次世界大戦の戦禍や犬疫などにより、種の存続が危ぶまれました。
幸いなことに、戦後、愛好家たちの努力により、秋田犬の保存と改良が進み、現在では日本国内外で人気のある犬種となっています。秋田犬は、忠実で勇敢な性格や美しい容姿で知られており、多くの人々に愛されています。
秋田犬は、力強くがっしりとした体格を持ち、筋肉質でしっかりとした骨格を持っています。体重がオスで40~50kgと、国内で飼育されている犬の中ではかなり大きなサイズになります。
一般的に、大型犬の分類は体重20~40kgとされているので、オスの場合は、「超大型犬」とする場合もあります。
その特徴的な外見は、立ち上がった三角形の耳、太くてしっかりとした尾、そして豊かな被毛で知られています。被毛は二重構造で、密な下毛と長く硬い上毛からなり、特に冬季には厚い被毛が寒さから身を守ります。
秋田犬の性格は、忠実で勇敢、賢く、従順な一面もありますが、同時に独立心が強く、主人思いであり、警戒心が強いという特徴も持ち合わせています。
社交的な性格ではなく、比較的静かで、外部からの刺激に対して慎重で用心深い姿勢を示します。一度仲良くなれば愛情深く、家族や主人に対しては献身的で忠実な存在となりますが、他の犬や知らない人には警戒心を示すことがあります。
一部自治体では、檻の中で飼育することを義務付けているところもあります。
秋田犬はまた、しつけの面でも独立心が強く、しっかりとしたリーダーシップとコンスタントな訓練が必要です。主人や家族との信頼関係が築かれると、忠実なパートナーとして素晴らしい絆を築くことができます。
子犬のころにビタミンDやカルシウム不足、日光不足などがあると、クル病(骨軟化症)にかかりやすくなります。
成犬がかかりやすい病気には、股関節形成不全(HD)、肘関節形成不全(ED)、膝蓋骨脱臼(Patellar Luxation)、先天性心疾患、そして皮膚疾患などが挙げられます。
これらの疾患は秋田犬に限らず大型犬種によく見られますが、秋田犬もその傾向があります。遺伝的な要因や適切なケアの欠如がこれらの病気を引き起こす可能性があります。
また、秋田犬は密な被毛を持っており、皮膚の問題が発生しやすい場合があります。アレルギーや皮膚感染症がよく見られます。
クル病(骨軟化症)、鼓腸症、胃拡張、進行性網膜萎縮症、先天性心疾患、股関節形成不全、肘関節形成不全、膝蓋骨脱臼、緑内障、視覚障害、アレルギー性皮膚炎など。
秋田犬のドッグフード選びのポイントと、おすすめのドッグフードを3つご紹介します。
秋田犬は股関節形成不全や肘関節形成不全などの関節問題を抱える可能性があります。関節の健康をサポートする成分(グルコサミンやコンドロイチンなど)が含まれているフードを選ぶことが重要です。
先天性心疾患などの心臓関連の問題を考慮して、心臓の健康をサポートする成分(タウリンなど)が含まれているフードを選ぶことが望ましいです。
秋田犬は消化器官の問題を抱えることがあります。消化器官の健康を促進するために、消化しやすい材料や消化器官をサポートする成分(プロバイオティクスや消化酵素、オリゴ糖など)が含まれているフードを選ぶことが良いでしょう。
皮膚疾患を防ぐために、健康な皮膚と被毛を促進する栄養素(オメガ-3脂肪酸や亜鉛など)が含まれているフードを選ぶことが重要です。
秋田犬には、関節の健康や消化器官のバランス、皮膚と被毛の健康をサポートする高品質なドッグフードがおすすめです。また、人工的な添加物や遺伝子組み換え原料を最小限に抑えた自然な原材料から作られたフードを選ぶことも大切です。