犬に毎日おやつをあげてもいい?量とタイミングの正しい目安とは

愛犬ごはんノート編集部
愛犬ごはんノート編集部

おやつをもらうのを待つビーグル犬

犬のおやつは毎日あげてもいいの?どのタイミングが正解?


そんな悩みを抱える飼い主さんは少なくありません。


愛犬のしつけやごほうびに欠かせない「おやつ」ですが、与えすぎは肥満や健康トラブルの原因になることも。一方で、適切なタイミングや内容を守れば、おやつは犬の心と体に良い影響を与える存在でもあります。


この記事では、犬のおやつに関する「頻度・時間帯・安全性・おすすめ」までわかりやすく解説。健康を守りながら上手に活用する方法をお伝えします。


なお、毎日のごはんや栄養管理の基本について広く学びたい方は、愛犬ごはんノート|ドッグフード選びと健康サポートもあわせてご覧ください。



犬のおやつは必要?与え方と注意点

おやつは愛犬とのコミュニケーションやご褒美に便利な存在ですが、すべての犬に必要というわけではありません。体質や健康状態によっては控えたほうがよい場合もあり、与えるかどうかの判断に迷う飼い主さんも少なくありません。


おやつの役割や注意点を理解して、愛犬に合った判断をしてあげましょう。


犬におやつは必要?与えない方がいいケースとは


おやつはトレーニング時のご褒美や信頼関係を深める手段として役立ちますが、すべての犬に必要というわけではありません。


肥満傾向や持病がある犬、また消化器が弱い犬などには慎重に対応する必要があり、場合によっては控えた方がよいこともあります。


おやつは1日何回まで?与えすぎのリスクと適量の目安


おやつの与えすぎはカロリーオーバーや偏食の原因になりやすく、肥満や膵炎、糖尿病などの病気につながる可能性もあります。


1日の総摂取カロリーの10~20%以内に抑え、回数も1~2回程度にとどめるのが安心です。しつけ用に分けて使うのも良い方法です。

おすすめのおやつと避けるべき食材

犬に与えても安全なおやつ食材・茹でたブロッコリー

おやつは犬の健康状態や好みに合ったものを選ぶことが大切です。手作りや無添加のものを選ぶと安心ですが、注意すべき食材も多くあります。体に優しい間食の選び方を知っておくことで、愛犬の健康を守りながらおやつタイムを楽しめます。


犬におすすめのおやつ食材


できるだけ添加物の少ないナチュラルなおやつが理想的です。たとえば、軽く茹でたブロッコリーやキャベツ、大根などの野菜は消化によく、間食としておすすめできます。


サツマイモやゆでたササミも嗜好性が高く、犬の間食として人気があります。ただし、サツマイモは糖質が高いため、与えすぎには注意が必要です


また、手作りが難しい場合は、無添加・低脂肪・グレインフリーなど健康に配慮した市販のおやつも選択肢の一つです。普段食べているドッグフードを少量与えるのも、実は効果的な方法です。


与えてはいけない食材とその理由


人間にとっては安全でも、犬にとって有害な食べ物は多くあります。


たとえば、チョコレートや玉ねぎ、ぶどうはごく少量でも中毒を起こす危険があるため、絶対に与えてはいけません。また、味付けされた食品や加工品、塩分の多いおやつも避けるべきです。


見落としがちなのが、味がついていないパンや乳製品。一見シンプルに見えても、塩分や脂肪分が含まれている場合があり、犬の健康には負担になることもあります。


間食として何かを与える前に、その食品が犬にとって安全かどうかを必ず確認するようにしましょう。


さらに詳しい危険な食材の情報は、「犬に与えてはいけない食べ物一覧」もあわせてご確認ください。


犬にはあまり向かない意外な食材


健康的に見える食材でも、犬にとっては控えた方がいいものもあります。


たとえば、牛乳やヨーグルトは乳糖不耐症の犬には下痢の原因になりやすく、パンやチーズも塩分や脂質が高いため、頻繁なおやつには不向きです。与える前に内容をしっかり確認しましょう。


犬のおやつの使い方・選び方ガイド

おやつは単なる間食にとどまらず、犬との関係を深めるツールにもなります。与えるタイミングやシーンを工夫することで、しつけやストレスケアにも役立ちます。ここでは、目的に応じた使い方と安全なおやつ選びのコツを紹介します。


トレーニングやしつけに使うとき


おやつはトレーニングのご褒美として非常に効果的です。「できた!」という成功体験と結びつけることで、犬は学習しやすくなります。ただし、毎回大きなおやつを与えるとカロリーオーバーになるため、ごく小さなサイズでこまめに与えるのがポイントです。


また、あまりにも頻繁に与えすぎると、おやつがないと動かない犬になってしまうこともあるので注意しましょう。褒め言葉やなでる行為と組み合わせながら、おやつはごく一部の補助として活用するのが理想です。


市販おやつを選ぶときのポイント


市販のおやつは手軽ですが、原材料や成分表示をしっかり確認することが大切です。添加物や保存料が多い商品は避け、無添加・低脂肪・グレインフリーなど健康に配慮された製品を選びましょう


また、犬のサイズや年齢に合った硬さや形状を選ぶことも重要です。小型犬やシニア犬の場合、硬すぎるおやつは喉に詰まるリスクがあるため、やわらかくて食べやすいタイプを選んであげてください。

よくある質問と与え方のQ&A

間食の与え方や選び方については、多くの飼い主さんが疑問や不安を抱えています。ここでは、よくある質問をQ&A形式でまとめました。



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毎日あげても太らないの?病気の心配は?

犬に毎日おやつをあげても問題はありませんが、量やカロリーの調整が前提です。主食の栄養バランスを崩さないよう、1日の必要カロリーの10%以内を目安にしましょう。


あげすぎは肥満や消化不良の原因になるため、「おやつ=ごほうび」程度の位置づけが理想です。シニア犬や子犬の場合も、健康状態に合わせて加減を。



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おやつのベストな時間帯は?散歩前?後?

おやつの時間帯やタイミングをある程度決めておくと、食べ過ぎを防げるだけでなく、しつけや習慣づけにも役立ちます


たとえば「夕方の散歩後に1回だけ」と決めておくことで、愛犬もメリハリを覚え、無駄吠えやねだり行動を抑えやすくなります。また、食事直後は避け、少し時間を空けることで消化の負担も軽減できます。



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おやつをあげるときに注意すべきしつけのポイントは?

おやつはしつけの補助として便利ですが、与え方を間違えると「もらえるまで吠える」「おねだりを続ける」といった行動を助長することもあります。与えるタイミングは、指示に従った直後など行動の“結果”としてあげるのが効果的です。


静かに待つ、アイコンタクトを取るなど、落ち着いた行動を褒めてからあげることで、より良い関係づくりに役立ちます。



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おやつをあげすぎるとどんな病気になる?

おやつをあげすぎると、肥満や糖尿病、膵炎などの生活習慣病を引き起こすリスクがあります。特に高脂肪なおやつは、体重の増加だけでなく、消化器への負担や血糖値の急上昇にもつながるため注意が必要です。


また、栄養バランスが偏ることで、皮膚トラブルや免疫力の低下を招くことも。適量を守ることが健康維持につながります。

おやつ選びで健康を守ろう【まとめ】

犬にとってのおやつは、ただの楽しみではなく、しつけや健康管理にも役立つ大切な存在です。適切な量やタイミングを守ることで、肥満や栄養の偏りを防ぎながら、愛犬とのコミュニケーションを深める手段として活用できます。


市販のおやつを選ぶ際は、添加物や塩分に注意し、できるだけ素材にこだわったものを選ぶことがポイントです。手作りやドッグフードの活用も選択肢に入れながら、その子の体質や年齢に合った間食スタイルを見つけていきましょう。


ちょっとした気配りが、愛犬の毎日をもっと健やかに、そして楽しいものに変えてくれます。