
犬のおやつは、1日にどれくらい与えてよいのか迷う飼い主さんも多いのではないでしょうか。
おやつはしつけのごほうびや愛犬とのコミュニケーションに役立ちますが、与えすぎると1日の摂取カロリーが増え、体重管理にも影響します。
目安となるのは、おやつから摂るカロリーを1日に必要な総摂取カロリーの10%以内に抑えることです。ただし、必要な量は犬の体重や体格、おやつの種類によっても変わります。
この記事では、犬のおやつの1日の量をはじめ、体重別の目安や回数、与えるタイミング、毎日あげてもよいのか、与えすぎを防ぐ注意点までわかりやすく解説します。
なお、毎日のごはんや栄養管理の基本について広く学びたい方は、愛犬ごはんノート|ドッグフード選びと健康サポートもあわせてご覧ください。
犬のおやつの適量は、体重だけで一律に「○g」と決められるものではありません。おやつの種類によってカロリーが異なるため、まず1日に摂取するカロリーを基準に考え、そのうえで商品のカロリー表示からグラム数を計算すると管理しやすくなります。
犬におやつを与える場合は、おやつから摂るカロリーを1日の総摂取カロリーの10%以内に抑えることがひとつの目安です。たとえば、1日に必要なカロリーが400kcalの犬なら、おやつから摂るカロリーは40kcal程度までが目安になります。
おやつを多く与えすぎると、1日の摂取カロリーが増えるだけでなく、主食であるドッグフードを食べる量が減り、必要な栄養を十分に摂れなくなることもあります。
また、肥満傾向の犬や持病がある犬、療法食を食べている犬では適した量が異なる場合があります。体重や体型、活動量、健康状態も確認しながら調整してください。
WSAVA(世界小動物獣医師会)では、理想的な体型を維持している健康な成犬について、体重ごとのおやつのカロリー上限目安を示しています。
| 犬の体重 | 1日のおやつカロリー目安 |
|---|---|
| 2kg | 14kcalまで |
| 4kg | 24kcalまで |
| 6kg | 32kcalまで |
| 8kg | 40kcalまで |
| 10kg | 47kcalまで |
| 15kg | 64kcalまで |
| 20kg | 79kcalまで |
| 25kg | 94kcalまで |
| 30kg | 108kcalまで |
出典:WSAVA『Feeding Treats to Your Dog』
健康な成犬で理想的な体型を維持している場合の目安です。必要なカロリーは年齢・避妊去勢の有無・活動量・体型・健康状態などによって変わります。
たとえば体重4kgなら約24kcal、10kgなら約47kcalが1日のおやつの目安です。しつけやトレーニングで少量ずつ与える場合も、1日に食べたおやつをすべて合計して目安量に収めるようにしましょう。
実際に何グラム与えられるかは、おやつのカロリーによって変わります。パッケージに記載されている「100gあたり○kcal」という表示を確認して、次の計算式を使うと目安を求められます。
1日のおやつカロリー目安 ÷ 100gあたりのカロリー × 100 = 1日に与えるグラム数の目安
たとえば、1日のおやつを30kcalまでにしたい犬に、100gあたり300kcalのおやつを与える場合は、
30 ÷ 300 × 100 = 10g
となり、1日約10gまでがひとつの目安になります。
同じ10gでも、ささみ・ボーロ・チーズなど商品によってカロリーは大きく異なります。そのため、グラム数だけで判断せず、商品のエネルギー表示を確認して量を調整するのがポイントです。
犬のおやつは「1日○回まで」と決まっているわけではありません。回数そのものよりも、その日に与える分をあらかじめ決めておき、何回かに分けて使うほうが管理しやすくなります。
しつけやトレーニングでおやつを使う場合は、1回分を小さくして複数回に分けても問題ありません。
たとえば、散歩中の呼び戻しや「待て」「おすわり」のごほうびとして使うなら、大きなおやつを毎回与えるのではなく、小さくちぎって少量ずつ与える方法があります。
普段食べているドッグフードを1日の給与量から少し取り分け、ごほうびとして活用するのもひとつの方法です。おやつの回数が多くなりやすい場合でも、食べる量を把握しやすくなります。
おやつを与えるタイミングは、散歩やトレーニングのあと、爪切りやブラッシングなどのお手入れを頑張ったときなど、目的に合わせて決めると使いやすくなります。
一方で、愛犬が欲しがるたびに与えていると、回数や量を把握しにくくなるため注意が必要です。
毎日ある程度タイミングを決め、その日に用意した分だけを使うようにすると、家族の間で重複して与えることも防ぎやすくなります。
犬のおやつは、食事全体のバランスを崩さない範囲であれば毎日与えることもできます。しつけのごほうびや愛犬とのコミュニケーションなど、目的を決めて上手に取り入れましょう。
ただし、毎日の習慣になると、飼い主さんが気づかないうちに与える量が増えてしまうことがあります。その日に与える分をあらかじめ用意しておくと、追加で与えすぎるのを防ぎやすくなります。
また、肥満傾向の犬や持病がある犬、療法食を食べている犬では、おやつの種類や与え方に配慮が必要です。食事制限を受けている場合は自己判断で追加せず、獣医師に確認したうえで取り入れてください。
毎日おやつを与える場合も、体重や便の状態、食欲などを見ながら、愛犬に合った与え方を続けることがポイントです。

犬がおやつを喜んで食べると、つい追加してしまいたくなりますが、与えすぎが続くと体重増加や肥満につながることがあります。
おやつは少量でもカロリーが高い商品があるため、見た目の量だけで「少ないから大丈夫」と判断しないようにしましょう。特にチーズやジャーキーなどは、商品によって脂質やカロリーが高めな場合があります。
また、おやつで満腹になると主食のドッグフードを残しやすくなり、必要な栄養を十分に摂れなくなることもあります。おやつは食事の代わりではなく、あくまで補助として取り入れることが基本です。
与えすぎを防ぐには、その日に与える分をあらかじめ取り分けておく方法が便利です。家族でおやつを与えている場合は、誰がどれくらい与えたか共有しておくと重複も防ぎやすくなります。
体重が増えてきた、主食を残すようになった、便の状態が変わったなどの変化が見られた場合は、おやつの量や種類を見直してみましょう。
年齢や体調によって適したおやつの量や内容は変わります。特にシニア犬は、運動量や体調の変化に合わせて見直すことが必要です。
➡ シニア犬のおやつは何歳から?量の目安と避けたいタイプ
犬のおやつは、体重や種類によって適量が異なるため、「どこまでなら与えていいの?」と迷いやすいものです。1日の量を管理するときに気になりやすいポイントを、Q&A形式でまとめました。
(タップで回答)
おやつをあげた分だけドッグフードは減らしたほうがいいですか?
おやつを多めに与えた日は、1日の総摂取カロリーが増えすぎないよう食事全体で調整することが必要です。ただし、主食のドッグフードは必要な栄養を摂るためのものなので、大幅に減らしておやつで置き換えるのは避けましょう。少量のおやつであれば、まずは1日の目安量に収めることを意識してください。
(タップで回答)
しつけで使う小さなおやつも1日の量に含めますか?
はい。しつけやトレーニングで与える小さなおやつも、すべて1日のおやつ量に含めて考えます。1回あたりが少量でも、何度も与えると合計カロリーが増えやすくなります。回数が多くなる場合は、おやつを小さく分けたり、普段のドッグフードを取り分けてごほうびに使ったりすると管理しやすくなります。
(タップで回答)
犬のおやつはグラム数だけ見て決めてもいいですか?
グラム数だけで適量を判断するのはおすすめできません。同じ10gでも、ささみ・ボーロ・チーズなど種類や商品によってカロリーは異なります。パッケージに記載されたエネルギー量を確認し、1日に与えられるおやつのカロリー目安からグラム数を計算すると、与えすぎを防ぎやすくなります。
(タップで回答)
犬がおやつを欲しがるときは追加であげてもいいですか?
愛犬がおやつを欲しがるたびに追加していると、知らないうちに1日の適量を超えることがあります。あらかじめその日に与える分を取り分けておき、その範囲内で使う方法がおすすめです。すべて使い切った場合は追加せず、遊びや声かけ、なでるなど食べ物以外の方法で応えてみましょう。

犬のおやつは、しつけのごほうびや愛犬とのコミュニケーションに役立ちますが、与える量を把握しておくことがポイントです。
目安として、おやつから摂るカロリーは1日の総摂取カロリーの10%以内に抑え、体重や年齢、活動量、健康状態に合わせて調整しましょう。同じ10gのおやつでも商品によってカロリーが異なるため、グラム数だけではなくパッケージのエネルギー表示を確認することも欠かせません。
しつけで少量ずつ与えた分も1日の量に含め、愛犬が欲しがるたびに追加するのではなく、その日に与える分を先に取り分けておくと管理しやすくなります。
おやつを毎日与えること自体は可能ですが、主食を残すようになったり体重が増えたりした場合は、量や種類を見直してみてください。愛犬の体調を観察しながら適量を守り、毎日の食事全体で無理なくバランスを整えていきましょう。
CHECK! 🐶
おやつの与え方だけでなく、主食であるドッグフードの基本も押さえておくと毎日の食事管理がさらに安心です。フードの種類や選び方など、知っておきたい基礎知識を解説しています。

こんにちは、愛犬ごはんノート編集部 minamiです。現在は柴犬のムギ(9歳)とザネ(7歳)と暮らしています。
ムギは子犬の頃から皮膚が弱く敏感肌で、ザネは内臓が少し繊細。日々の食事が体調に大きく影響するので、これまで20種類以上のドッグフードを試してきました。
成分や原材料について調べるのが趣味のようになり、自分なりに学んだことや、実際に愛犬に与えてきたフードの体験談をこのサイトでご紹介しています。
愛犬の健康に不安がある方や、どのフードを選べばいいか悩んでいる方にとって、少しでもヒントになればうれしいです。
運営者名:愛犬ごはんノート編集部 minami
愛犬の食事管理歴15年以上、20種以上のフード比較経験。
参照・取材方針:公的機関・学術資料を一次情報として優先し、体験談とは区別して解説します。
本記事は一般的情報であり、診断・治療の代替ではありません。医療判断は獣医師へ。