グレインフリードッグフードの選び方とおすすめ3選|消化と皮膚トラブルにやさしい食事

グレインフリードッグフードのメリットと選び方|穀物アレルギー対策におすすめ

「愛犬の皮膚トラブルやお腹の調子に悩んでいませんか?」

 

最近よく耳にする「グレインフリー(穀物不使用)ドッグフード」は、そんなお悩みを抱える飼い主さんにとって注目の選択肢です。
この記事では、グレインフリーの特徴やメリット、注意点までわかりやすく解説し、人気のおすすめ商品もご紹介します。

 


グレインフリーのメリットとは

グレインフリーのメリット

グレインフリー(穀物不使用)フードには、特に体質的に穀物をうまく消化できないワンちゃんにとって多くのメリットがあります。

 

アレルギー対策に有効な理由

 

グレインフリーフードの最大の魅力は、アレルゲンとなりやすい小麦やトウモロコシなどの穀物を排除できる点にあります

 

特に皮膚の赤みやかゆみ、耳の炎症、涙やけといったアレルギー症状に悩む犬にとっては、グレインフリーが改善の第一歩になることもあります。

 

これまで複数のフードを試して改善されなかった場合でも、グレインフリーへの切り替えで劇的に変化が見られることもあり、近年では動物病院でも推奨されるケースが増えています。

 

穀物アレルギーによる皮膚炎やかゆみで悩んでいる場合、グレインフリー以外にもさまざまなアレルギー対策フードがあります。

 

▶「犬のアレルギー対策におすすめのドッグフード5選|皮膚・消化トラブルを防ぐ選び方」で、体質に合ったフードを比較しながら選ぶポイントも紹介しています。

 

消化にやさしく便も安定

 

犬の腸は肉類に比べて穀物の消化が苦手な構造をしているため、穀物を含むフードでは下痢や軟便になることもあります。

 

グレインフリーでは、代替として消化しやすいサツマイモや豆類が使用されていることが多く、腸に負担をかけずに必要な栄養素を効率的に吸収できる点が大きな魅力です。

 

結果的に便のニオイや硬さが安定しやすくなり、毎日の排せつチェックがしやすくなるというメリットも見逃せません。

 

お腹が弱く、すぐに下痢や軟便になる愛犬には、グレインフリーの中でも特に消化にやさしい成分設計のフードを選ぶのが理想です。▶ お腹が弱い犬におすすめのドッグフード|消化にやさしい成分と選び方のポイントで詳しく解説しています。


穀物入りフードはダメなの?

穀物入りドッグフードはダメ?

最近では「穀物=悪」と捉える風潮もありますが、必ずしもそうとは限りません。ここでは、穀物入りドッグフードのメリットと注意点について解説します。

 

穀物にはメリットもある

 

一部の飼い主さんには「穀物=悪」というイメージがありますが、すべての犬にとって害があるわけではありません。

 

実際、トウモロコシや玄米、大麦などには食物繊維やビタミン類が豊富に含まれており、腸内環境を整えたり、便通をサポートする役割もあります

 

また、適量であればエネルギー源としても機能し、活動量の多い犬やパピー期などには穀物の炭水化物が効果的に使われることもあります。

 

注意したい穀物の種類

 

ただし、中には犬の体に合わない穀物もあります。小麦や大豆はアレルゲンとなりやすく、アレルギー体質の犬にとっては注意が必要です。

 

また、安価なドッグフードにありがちな「かさ増し用の穀物」には要注意。犬の栄養バランスを考えずに多量に穀物を使用しているケースもあるため、穀物の質や含有量をしっかり確認することが大切です。


グレインフリーの注意点

グレインフリーのデメリット

すべての犬にとって最良とは限らないグレインフリー。ここでは実際に使用する前に知っておきたい注意点をご紹介します。

 

価格が高い傾向に注意

 

グレインフリーフードは原材料にこだわっているため、どうしても価格が高くなる傾向があります。特にヒューマングレードの肉や魚、サツマイモなどを使用している商品では、一般的な穀物入りフードと比べて1.5〜2倍程度の価格になることも少なくありません。

 

長期間続けることで出費がかさんでしまうことから、コスパと愛犬の体調とのバランスを見極める必要があります。

 

満腹感が得られにくい点

 

穀物は消化に時間がかかるぶん、食後の満足感や腹持ちの良さにつながります。これに対しグレインフリーは消化が早く、すぐにお腹が空いたようなそぶりを見せることも。

 

食べすぎや間食の要求が増えたり、いたずらにつながることもあるため、与える量の調整や食事の頻度、満足度を高める工夫が求められます。

 

痩せ気味の犬には不向きな場合も

 

グレインフリーフードは、ダイエット目的や体重維持を重視して開発されているものが多く、体重増加を目指したい犬にとってはカロリー不足になる場合があります。

 

しっかりと体重を増やしたい子には、高たんぱく・中脂質の穀物入りフードの方が合っていることもありますので、目的に応じた選び方が大切です


グレインドッグフードでおすすめのフード3選

グレインドッグフードの中で原材料やグレード的におすすめの3点をご紹介します。カロリーは100gあたりの数値です。

 

総合的に栄養価が高いグレインフリーカナガンドッグフード
カナガンドッグフードイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 食いつき
  • 安全性
  • 価格
商品情報
原産国 イギリス
主原料 チキン
カロリー 376kcal
カナガンドッグフードの特徴

グレインフリーフードの中でも高評価を得ているのがカナガンです。主原料は良質なチキンで、犬の嗜好性が高く、栄養価にも優れています。グレインフリーに加えて、グルコサミンやコンドロイチンも含み、関節の健康維持にも配慮されています。高タンパクで消化にも配慮。関節ケアを重視したい成犬・シニア犬に

モグワンドッグフードイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 食いつき
  • 安全性
  • 価格
商品情報
原産国 イギリス
主原料 チキン・サーモン
カロリー 361.5kcal
モグワンドッグフードの特徴

チキンとサーモンという2つの動物性たんぱく源を使用し、アレルギー対策にも◎。素材にこだわった無添加設計で、人工保存料や着色料は一切不使用。皮膚トラブルや涙やけが気になる子にも人気の高いフードです。皮膚トラブルや涙やけが気になる犬に。無添加で安心。

市販グレインフリーならこれナチュラハドッグフード
ナチュラハドッグフードイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 食いつき
  • 安全性
  • 価格
商品情報
原産国 アメリカ
主原料 チキン、ターキーミール
カロリー 385kcal
ナチュラハドッグフードの特徴

市販で手に入る中ではめずらしいグレインフリー。ターキーとチキンを使用し、コスパ重視の飼い主さんにも選ばれています。初めてグレインフリーを試す方にもおすすめしやすい製品です。コスパ重視の飼い主さんに。グレインフリー入門としても◎

 

 

今回紹介したグレインフリーフード以外にも、無添加・ヒューマングレード・栄養バランスに優れたプレミアムドッグフードが多数存在します。高品質で安心できるプレミアムドッグフード5選はこちらの記事で詳しくご紹介しています。
👉【獣医師推奨】プレミアムドッグフードおすすめ5選 >>

グレインフリーに関するよくある質問


(タップで回答)
グレインフリーはすべての犬に合いますか?

すべての犬に必要とは限りません。体質や目的に応じて使い分けましょう。

 


(タップで回答)
穀物アレルギーかどうかはどう判断しますか?

皮膚のかゆみや便の異常などが続く場合、獣医師と相談して食事を見直すのがおすすめです。

 


(タップで回答)
子犬やシニア犬でも食べられますか?

対象年齢が合えばOKですが、消化機能が弱い子には慎重に切り替えましょう。

グレインフリーは「選択肢の一つ」として活用を

グレインフリーのドッグフードは、アレルギーや消化トラブルのある犬にとって非常に心強い存在です。しかし、すべての犬に必要というわけではなく、食事はあくまで体質やライフステージに応じた「選択」が重要です

 

今回ご紹介した3商品は、いずれも安全性・栄養バランス・続けやすさを考慮したグレインフリーの優良品です。食事が合えば、被毛や便の状態、元気さにも変化が見られるはず。まずは少量から始めて、愛犬の様子をよく観察してみてください。