ペットの健康志向が高まる中、ペット用のサプリメントの需要も増加しています。しかし、犬に対してサプリメントが必要なのかについては議論があります。
総合栄養食のドッグフードは、タンパク質やミネラル、ビタミンなどの栄養バランスを考慮して製造されています。通常、これらの栄養素を十分に摂取することで、犬は健康に長生きできるとされています。
そのため、サプリメントを与えなくても、犬は健康を維持できると考えられます。
一般的には、犬が何らかの疾患や体調不良を抱えている場合に、サプリメントを使用することが推奨されます。サプリメントは健康状態の維持よりも、特定の疾患や不調の改善を目的として使用することをおすすめします。
こちらのページでは、犬に安心して与えられる症状別のサプリメントをご紹介していきたいと思います。
犬のサプリメントには、不足しがちな栄養素を補うもの、病気の予防や治療を目的としたものなど様々なタイプのものが販売されています。
「食欲がなくなった」「吐き戻しをするようになった」という症状の原因の一つとして、腸内環境が良くないことがあげられます。
犬の健康を支えるうえで、内臓機能を正常に保つことはとても大切です。ドッグフードで改善しない場合には、サプリメントを使うと効果的です。
犬のからだが必要とする消化酵素のほとんどを含んだ植物性酵素が配合された毎日爽快サプリメント。生成される酵素の量が限定されている犬にとって酵素不足は、腸内環境の悪化に大きく影響します。
さらに、人間の赤ちゃんでも食べることができる「有胞子性乳酸菌」配合で、便通を良くする効果が期待できます。
・免疫が低下してきた
・体重が大きく変化した
・血便や血尿がでることがある
・口臭や体臭が気になる
有胞子性乳酸菌は腸内で食べ物が腐敗しないようにする働きがあるため、腸内環境による虫歯や歯周病を予防します。
乳酸菌や善玉菌となるプロバイオティクスと善玉菌のエサとなるプレバイオティクスを配合した犬用サプリメント「わんこの乳酸菌」。
人と同じ基準のヒューマングレード素材にこだわった製品で、腸まで届く有胞子性乳酸菌も配合されています。
犬の関節ケアを目的としたサプリメントには、「関節サポート成分」「軟骨成分」「筋肉成分」の3つを同時に摂ることが大切です。
サプリメントを与えるときにはこれら3つがちゃんと入っているのか、また安心安全の原材料を使用しているのかチェックするようにしましょう。
数ある関節系サプリメントの中でも炎症や痛みを抑えるために購入されることが多いグリコフレックス3。コラーゲン構成要素MSMはもともと体内にある成分で長期間でも安心して摂取できます。
膝蓋骨脱臼、股関節形成不全の他あらゆる関節系の病気に対応します。
酵母331株、プロテオグリカン(軟骨成分)、発酵プラセンタ(筋肉成分)配合のサプリメント。
食べやすい9㎜の小粒タイプで砕きやすいため、粉状にして食べさせることもできます。
筋肉の健康維持機能を持つイミダゾールペプチド、関節有効成分と軟骨成分である2型コラーゲン、プロテオグリカン、グルコサミン、コンドロイチン、ビタミンDを配合。
直径8㎜の錠剤で口に入れやすく、チキン味で犬の嗜好性を高めています。
・関節が固く歩きずらそう
・階段を上るのがつらそう
・立ち上がるのに時間がかかる
・運動や外での遊びをしたがらない
・脊椎や足に沿って触られたくななくなる
・関節部を過度に舐める
ペットの寿命が延び、高齢化が進む中で、心臓病の発症も増加しています。犬においては、がんに次いで2番目に多い疾患とされています。
また、若い犬種にも、キャバリア、マルチーズ、チワワ、ポメラニアン、シーズーなど、特に僧帽弁閉鎖不全症が多く見られます。
心臓病の発症リスクを下げるために、心臓の健康をサポートするサプリメントが有益です。
生きるために必要なエネルギーを作り、強い抗酸化パワーを発揮するコエンザイムQ10配合の獣医推奨サプリメント。
無香料、無着色、保存料なし、化学調味料無しで愛犬にも安心して与え続けられます。
・遊んでいてもすぐに疲れる
・呼吸が早い(寝ているときも)
・咳をする
・呼吸のせいで散歩や運動を嫌がる
・おなかが膨れてくる
・下の色が青いまたは白っぽい
犬も年を取ると、認知症にかかる可能性があります。
その症状には、「ご飯を食べたことを忘れて何度も要求する」「生活リズムが変わり、夜中に急に吠え出す」「同じ場所をくるくると歩き回る」「飼い主の呼びかけに反応が遅くなる」といったものがあります。
認知症を完治させることは難しいですが、一時的な改善や症状の進行を遅らせることは可能です。
サプリメントについても、「呼びかけに反応するようになった」という口コミがあり、悩んでいる飼い主の方にとって有益な補助となるかもしれませんので、試してみることをおすすめします。
DHA・EPAとは
マグロやカツオなどの青魚に多く含まれる成分で、オメガ3脂肪酸と呼ばれる必須脂肪酸です。体内で生成することができないため、サプリメントを使用が役立ちます。
DHA&EPAは、摂取を続けることで血液を正常な状態に保ち、記憶力向上や意志の表現など脳の健康維持をサポートすることが分かっています。
一粒でシニアサポートが期待できる栄養成分、DHA、EPA、亜麻仁油、フェラル酸、ビタミンE、イチョウ葉エキス、ビタミンB12の合計7種類配合されたサプリメント。
国産で無添加(保存料 無・無香料・無着色・化学調味料無)なので安心して与えられます。
・年をとって元気がなくなった
・ぐるぐる同じところを回る
・夜鳴きをする
・学習したことを忘れる
・意味もなく吠える
・遊ぶことへの興味低下
・日中の睡眠時間が増える
DHA、EPAの他、脳血流の健康維持成分としてイチョウ葉・フェルラ酸・ビタミンEが配合されたサプリメント。
その他、GABA・テアニン・グリシン・ビタミンB12を配合しており、愛犬の上質な休息をサポートしてくれます。
北海道産チェダーチーズ使用で犬の食いつき度の高さも好評です。
上記のサプリメント以外にも、ビタミンC、オメガ3脂肪酸、カルシウムなど、数えきれないほど販売されています。
犬用サプリメントは人間用と同じで、摂取したから持病が治るというものではなく、持病に効果があるとされる成分を補給するものという位置づけです。
人間用のサプリメントを犬に与えてもいいの?
基本的には、犬に人間用サプリメントを与えることは問題ありません。実際、人間用のサプリメントは犬用よりも基準が厳しい場合が多く、安心して利用できる利点があります。
ただし、成分によっては犬に適さないものもあるため、与える前に成分を確認することが重要です。また、摂取量や過剰摂取による副作用なども調べておくと安心です。
最初にお話ししたように、総合栄養食のドッグフードを与えている場合、通常はサプリメントの摂取は必要ありません。
ただし、ビタミンCに関しては、食事からの摂取が不足しているケースがあります。ビタミンCは免疫力を維持し、細菌の感染を予防するのに役立ちます。
犬はビタミンCを体内で生成できますが、老化やストレスによりその能力が低下することがあります。そのような場合は、ビタミンCサプリメントの摂取が推奨されます。
高齢の犬や活力が低下している場合は、ビタミンEサプリメントが有益です。ビタミンEは心臓や循環システムの健康をサポートし、自然な老化を遅らせる効果があります。