
犬の肥満は見た目の問題だけでなく、関節や心臓、糖尿病など多くの病気リスクにつながります。とはいえ、極端に食事を減らすのは逆効果。大切なのは、栄養をしっかり確保しながら余分なカロリーを抑えられるフードを選ぶことです。
この記事では、犬の肥満対策に役立つフードの選び方とおすすめ商品をわかりやすく紹介します。体重が気になる子の健康づくりに、ぜひ参考にしてください。
肥満は関節や心臓、呼吸器、皮膚トラブルのリスクを高め、生活の質を下げやすい要因です。早期に気づき、体重と体型の変化を小さなサインから捉えることが、無理のない体重管理の第一歩になります。
肥満は糖尿病などの生活習慣病を引き起こす原因にもなります。
・食べ過ぎ、おやつの与えすぎ
・去勢・避妊後のホルモン変化
・運動不足や高齢化による代謝の低下
🩺 関節疾患(膝や股関節のトラブル)
体重が増えると、関節や靭帯への負担が大きくなります。特に小型犬では膝蓋骨脱臼、大型犬では股関節形成不全などのリスクが上がり、歩行時の痛みや炎症を引き起こします。
🩺 心臓病
余分な体重を支えるために血液を多く送る必要があり、心臓が常に過労状態になります。その結果、心臓の筋肉が厚くなったり、循環機能が低下して僧帽弁閉鎖不全症などを悪化させる可能性があります。
🩺 糖尿病
脂肪が増えるとインスリンの働きが鈍くなり、血糖値が下がりにくくなります。長期的に続くと慢性的な高血糖となり、糖尿病を発症するリスクが高まります。
詳細:犬の糖尿病の症状と治療法
🩺 呼吸障害
体脂肪が胸や気道まわりを圧迫し、呼吸が浅くなります。特に短頭種(パグやブルドッグなど)では、気道の狭さと相まって呼吸困難を起こしやすくなります。
特にダックスフンドやコーギーのような胴長短足の犬種は、肥満が椎間板ヘルニアのリスクを高めるため注意が必要です。
体型を客観的に見直しつつ、無理のないペースで少しずつ整えていく発想が安心です。まずは“いまの姿”を確認し、目標体重と期間をざっくり決めましょう。小さな前進を積み重ねれば、ちゃんと結果につながります。
BCS(ボディ・コンディション・スコア)は、肋骨の触れやすさ・くびれ・お腹の吊り上がりで体型を見える化する指標です。体重の数値だけに頼らず、BCS+体重の両方で様子を見ると変化をつかみやすくなります。
毎週同じ時間帯・同じ条件でチェックすると、ちいさな良い変化にも気づけて励みになります。
理想体重は「いまの体重からどれくらい落としたいか」を大まかに定め、まずは5〜7%減を第一目標にするのが現実的です。いきなり完璧を狙わず、達成したら次の小目標へ進む“段階式”が続けやすさのコツ。
期間は気持ち長めにとり、体調や表情を見ながら柔らかく調整していきましょう。できたことに目を向ける姿勢が力になります。
一般的な目安は週あたり体重の約1%。ペースが速すぎると空腹ストレスや筋肉量の低下につながり、結局長続きしません。
1〜2週間ごとに体重とBCSを見直す小さな点検を習慣にして、落ちすぎたら少し戻す、落ちないなら少し絞る——という微調整でOK。ゆるやかな右下がりを目指せば、リバウンドを防ぎやすくなります。
最初の一歩は現状カロリーの把握→10〜15%の控えめなカット。おやつは1日総量の約10%以内を目安にし、1〜2週間で再計測して手応えを確認します。
停滞したら、活動量をほんの少し増やす・繊維量を見直す・粒の大きさやふやかし具合を調整するなど、“続けやすさ”を優先。大きく変えずに小さく刻むほど、生活になじみやすく成功率が上がります
肥満対策には運動だけでなく、フード選びが欠かせません。カロリーや栄養バランスに配慮されたフードを選ぶことで、健康的に体重を管理しやすくなります。
筋肉を維持しながら脂肪を落とすには、高たんぱく・低脂肪が理想です。体重を落とす過程で筋肉量まで減ってしまうと、代謝も低下してしまいます。
質の良いたんぱく質をしっかり摂れるフードを選ぶことで、健康的に脂肪を減らしながら、活力のある体をキープできます。
活発で運動量の多い犬種では、筋肉を維持しながら脂肪をためにくい食事が理想です。特にジャックラッセルテリアのような犬は、体重管理と栄養バランスの両立がポイントになります。
➡ ジャックラッセルの体重管理に役立つ食事
腸内環境を整えることで代謝が改善し、太りにくい体質づくりをサポートします。
特に、不溶性と水溶性の両方の食物繊維が含まれていると便通も整いやすく、体内の老廃物がスムーズに排出されるようになります。乳酸菌やオリゴ糖などの善玉菌をサポートする成分も一緒に摂れるとより効果的です。
少量でも満腹感を得られるよう、繊維質が豊富なレシピや食感に工夫のある商品を選ぶと◎。
例えば、膨らみやすい粒の形状や、噛みごたえのあるドライフードは食べる時間も自然と長くなり、満腹中枢が刺激されやすくなります。食事に満足できれば、過食や間食の欲求も減らすことができます。
おやつの与えすぎは肥満の原因になりやすいため、種類や量に注意しながら間食を活用することが大切です。
👉 犬に毎日おやつをあげてもいい?量とタイミングの正しい目安とは >>
体重管理のときも、毎日のごはんは愛犬の楽しみであってほしいですよね。タイプごとの違いと選び方の要点をシンプルに整理しました。体質や好みに合わせて、「これなら続けられそう」という一品を見つけていきましょう。
また、去勢・避妊手術後に体重が増えやすくなった場合には、術後の犬に適したドッグフードを選ぶことも体型維持のひとつの手段です。

「このこのごはん」は国産・無添加にこだわり、鶏ささみや鹿肉、まぐろなど消化に優れた高品質食材を贅沢に使用したプレミアムフードです。
小型犬に合わせた小粒設計で食べやすく、乳酸菌とオリゴ糖が腸内環境を整えて便通をサポート。愛犬の体重管理と健康維持を両立させたい飼い主さんに最適な一品です。

臨床栄養学に基づいて設計されたフードで、満腹感と低カロリーを両立。ビタミンC・Eなどの抗酸化成分も豊富で、体重管理と免疫サポートの両立を目指した設計が魅力です。動物病院でも採用される信頼のブランド。カロリー控えめで食物繊維も豊富。

高たんぱく・低脂肪の療法食で、食物繊維を豊富に含み、満腹感と消化のサポートを両立。獣医師の指導のもとで与えることで、効果的に減量プログラムを進めやすくなります。
療法食レベルの減量設計。獣医師の指導のもとで与えるのがおすすめ。

飼い主さんが気になる「ダイエット中のおやつ」や「療法食との違い」など、犬の肥満に関する疑問に答えます。実際の悩みを解決できるよう、わかりやすくまとめました。
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なぜ避妊・去勢後に太りやすくなるの?
ホルモンの変化で代謝が下がりやすく、食欲が増えやすいためです。術後は給餌量の見直しと活動量の確保を早めに始め、1〜2週間ごとに体重とBCSを再確認して小さく調整すると、無理なく増量を防げます。
避妊・去勢後は太りやすくなるだけでなく、行動や性格に変化が出ることもあります。愛犬の心のケアや接し方についても知っておきたい方は、以下の記事も参考にしてみてください。
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1日にどのくらいのカロリーが適切?
目安は成犬で体重1kgあたり約30〜50kcal。活動量や体型で上下します。まずは現在の摂取量を把握し、10〜15%の小幅カットから開始。1〜2週間ごとに体重・BCSを見直し、落ち方に合わせて微調整しましょう。
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ダイエット中におやつはNG?
完全NGではありません。1日の総カロリーの約10%以内を上限にし、低カロリー・機能性のあるものを選択。与えた分は食事から差し引き、体重とBCSの推移を見ながら量と頻度を整えると続けやすいです。
(タップで回答)ダイエット用フードと療法食はどう違うの?
ダイエット用フードはカロリーを抑えつつ健康的に体重管理をサポートする一般食です。一方で療法食は、獣医師の指導のもとで使う特別な食事で、病気や肥満が進んだ場合に用いられることが多いです。
無理なく続く体重管理は、現状の把握→小さな調整→定期計測のくり返しで作れます。まずはカロリーを10〜15%だけ小幅に見直し、おやつは総量の約10%以内を目安に管理。
1〜2週間ごとに体重とBCSを確認し、落ちすぎなら少し戻す、落ちないなら少し絞る——そんな微調整がいちばんの近道です。
体質や好みに合う体重管理向けフードを味方に、日々の散歩や遊びも少しずつ増やしていけば、ゆるやかな右下がりが習慣になります。焦らず、今日できる一歩から進めていきましょう。
なお、太りやすい犬種として知られるラブラドールレトリバーには、関節や皮膚の健康にも配慮したフード選びが大切です。
▶ ラブラドールに合うおすすめドッグフードはこちら
「どれを選べばいいのか迷う…」という方のために、ラブラドールの体質に合ったフードを詳しくまとめています。

こんにちは、愛犬ごはんノート編集部 minamiです。現在は柴犬のムギ(9歳)とザネ(7歳)と暮らしています。
ムギは子犬の頃から皮膚が弱くアレルギー性皮膚炎があり、ザネは内臓が少し繊細。日々の食事が体調に大きく影響するので、これまで20種類以上のドッグフードを試してきました。
成分や原材料について調べるのが趣味のようになり、自分なりに学んだことや、実際に愛犬に与えてきたフードの体験談をこのサイトでご紹介しています。
愛犬の健康に不安がある方や、どのフードを選べばいいか悩んでいる方にとって、少しでもヒントになればうれしいです。
運営者名:愛犬ごはんノート編集部 minami
愛犬の食事管理歴15年以上、20種以上のフード比較経験。
参照・取材方針:公的機関・学術資料を一次情報として優先し、体験談とは区別して解説します。
本記事は一般的情報であり、診断・治療の代替ではありません。医療判断は獣医師へ。