子犬を迎えたばかりの飼い主さんにとって、「どんなごはんを選べばいいの?」という悩みはとても多いもの。成長期の子犬には、体の発育に合った特別な栄養が必要です。
ですが、初めてだと種類が多すぎて選び方がわからなかったり、不安を感じたりすることもありますよね。
この記事では、初心者の方でも失敗しない子犬用ドッグフードの選び方と、安心して与えられるおすすめフード3選をやさしく解説していきます。大切な愛犬が健康に育つための第一歩として、ぜひ参考にしてください。
子犬は日々ぐんぐん成長しているため、成犬とは違った栄養バランスが求められます。ではまず、なぜ「子犬用」と明記されたドッグフードを選ぶ必要があるのかをわかりやすくご紹介します。
子犬は短期間で急激に成長するため、たんぱく質や脂肪、カルシウムなどを豊富に摂る必要があります。カロリーも成犬の1.5〜2倍ほど必要で、専用設計されたフードでなければ栄養が不足しがちです。
子犬用ドッグフードは、こうした発育に必要な栄養素がバランスよく含まれており、健康な体をつくるために欠かせません。
子犬の胃腸はまだ発達途中で、消化力が弱いため、大人と同じ食事では負担になってしまいます。
子犬用フードは、消化しやすい原材料や、腸内環境を整えるプレバイオティクス・プロバイオティクスなどが配合されていることが多く、負担をかけずにしっかり栄養を吸収できます。便の状態を見ながら選ぶのもポイントです。
ドッグフード売り場にはさまざまな商品が並び、初めての方はどれを選べばいいのか迷ってしまいますよね。ここでは、子犬用ドッグフードを選ぶときにチェックしておきたい大切なポイントを5つに絞ってご紹介します。
子犬にとって栄養は、体の成長そのものに直結します。特にたんぱく質や脂肪、ビタミン、ミネラルなどがバランスよく配合されているかを確認しましょう。
「総合栄養食」と明記されているフードであれば、日常的な主食として安心して与えることができます。AAFCOなどの栄養基準に適合しているかもチェックするとより確実です。
子犬の消化機能はまだ未発達なため、胃腸に負担をかけないフードを選ぶことが重要です。穀物よりもさつまいもや玄米を使用していたり、グレインフリー設計になっている製品もおすすめです。
また、腸内環境を整えるためのプレバイオティクス(食物繊維)やプロバイオティクス(善玉菌)を配合しているフードも選ぶ際のポイントになります。
まだあごや歯が未発達な子犬にとって、粒の大きさはとても重要です。特に超小型犬や小型犬は、小粒でかみ砕きやすい形状のフードを選ぶことで、食べやすさが格段に上がります。
丸飲みや食べにくそうな様子が見られる場合は、ふやかして与える、砕いてみるなどの工夫も必要です。子犬の様子を観察しながら調整しましょう。
子犬の体は繊細で、人工的な保存料や着色料に敏感に反応することがあります。原材料欄をチェックし、BHA・BHTといった人工添加物が少ないフードを選ぶようにしましょう。
天然由来の保存料(ビタミンEやローズマリー抽出物など)が使われている製品は、より安心して与えることができます。長期的な健康を考えるなら無添加にも注目したいところです。
子犬用ドッグフードには「ウェットタイプ」や「ドライタイプ」など、種類によって特徴が異なります。また、小型犬や大型犬といった体格の違いによっても選ぶポイントが変わってきます。それぞれのタイプごとの違いと、選び方のコツをわかりやすくご紹介します。
ウェットタイプは水分量が多く、においも強いため嗜好性が高く、食欲が安定しない子犬にも適しています。噛む力が弱い場合にも向いていますが、保存が利かずコストが高めなのが難点です。
一方ドライタイプは歯ごたえがあり、噛むことで歯の健康維持にも役立ちます。保存性が高く、コスパにも優れるため、日常的に使いやすいのが魅力です。ライフスタイルや子犬の好みに合わせて選びましょう。
小型犬の子犬は成長が早く、エネルギー消費も多いため、高カロリーで小粒サイズのフードが適しています。粒が大きいと食べにくく、拒食の原因になることもあるので注意が必要です。
一方、大型犬の子犬は骨や関節への配慮が重要となるため、カルシウムとリンのバランスが整ったフードを選ぶのが理想です。「大型犬用」と記載されたものには、関節サポート成分(グルコサミン・コンドロイチンなど)を含むものも多く安心です。
ここでは、初めての子犬にも安心して与えられる、おすすめのドッグフードを3つ厳選してご紹介します。
すべて「総合栄養食」であり、子犬の体づくりをサポートする栄養バランスや安全性に配慮された商品ばかりです。粒の大きさや原材料にも注目して、ぴったりの一品を見つけてみてください。
主原料 | 対応年齢 |
国産鶏肉 | 全年齢対応 |
粒サイズ | 特徴 |
約9mm×6mm | 小麦グルテンフリー |
ミシュワンは、日本の小型犬のために開発されたドッグフードで、口の小さな子犬にも食べやすい設計が魅力です。主原料は国産鶏肉で、小麦グルテンフリーかつ無添加なので、子犬のデリケートな胃腸や皮膚にもやさしい処方となっています。
全年齢対応で、子犬から老犬まで幅広く与えられるので、フードの切り替えが不安な方にもおすすめです。
主原料 | 対応年齢 |
チキン&サーモン | 全年齢対応 |
粒サイズ | 特徴 |
約10mm | グレインフリー |
モグワンは、子犬の健康な体づくりをしっかり支えるプレミアムフードです。ヒューマングレードのチキンとサーモンを主原料としており、高たんぱく・高脂肪のバランス設計が子犬の発育に最適です。
グレインフリーで消化にも配慮されているため、未発達な胃腸を持つ子犬にも安心。全年齢対応の総合栄養食なので、成長段階を問わず長く使えるのも大きな魅力です。
主原料 | 対応年齢 |
鶏ささみ、鹿肉、まぐろ | 全年齢 |
粒サイズ | 特徴 |
約7〜8mm | 小型犬向け |
このこのごはんは、涙やけ・毛並み・口臭など、子犬期から気になりやすい3つの悩みに着目して開発された国産無添加フードです。鶏ささみ・鹿肉・まぐろといった高品質なタンパク源を使用し、栄養バランスに優れたやさしいレシピが特徴です。
粒は直径7〜8mmと小粒で、歯やあごが未発達な子犬でも食べやすく設計されています。健康とおいしさの両立を目指したフードです。
今回は子犬におすすめの3商品をご紹介しましたが、全年齢向に選べる人気フードをもっと知りたい方は、おすすめフード一覧もぜひご覧ください。
どんなに良いドッグフードを選んでも、与え方を間違えると効果が十分に発揮されません。ここでは、子犬にごはんを与える際に注意したいポイントをわかりやすくご紹介します。
子犬は消化器官が未発達なため、一度にたくさんの量を食べることができません。そのため、1日の食事量を3〜4回に分けて与えるのが基本です。
また、月齢や犬種によって必要なカロリーが変わるため、フードのパッケージや公式サイトの「給与量表」を参考にしながら、体重や運動量に応じて調整することが大切です。
今までのフードから新しいフードに変える場合、急にすべてを切り替えるのはNGです。突然変えると消化不良を起こし、下痢や食欲不振になることがあります。
切り替えは7〜10日ほどかけて、徐々に新しいフードの割合を増やしていくのが基本。子犬の体調や便の様子を観察しながら、ゆっくり進めてあげましょう。
ドッグフードの鮮度は、子犬の健康に直結します。特に脂肪分の多い子犬用フードは酸化しやすいため、保存方法が重要です。
ドライフードは開封後は密閉容器に入れ、直射日光や高温多湿を避けた涼しい場所で保管しましょう。ウェットフードは開封後は冷蔵庫に入れ、2〜3日以内に使い切るようにしてください。
初めて子犬を迎えたばかりの飼い主さんは、ドッグフードについてたくさんの疑問や不安を感じているかもしれません。ここでは、特に多く寄せられる質問をわかりやすくまとめました。
(タップで回答)
子犬に成犬用フードを与えても大丈夫ですか?
基本的にはおすすめできません。子犬は成犬よりも多くの栄養やエネルギーを必要とするため、専用設計された子犬用フードを与えるのが理想です。オールステージ対応のフードであれば、子犬にも与えられますが、粒の大きさなどは注意しましょう。
(タップで回答)
ドライフードとウェットフード、どちらが良いですか?
どちらにもメリットがあります。ドライフードは保存性が高く、歯の健康にも役立ちます。ウェットフードは嗜好性が高く、食が細い子犬にもおすすめです。目的や子犬の体質に合わせて、使い分けるのが良いでしょう。
(タップで回答)
子犬がフードを食べてくれないときはどうすればいい?
まずは粒のサイズや香り、食感が合っているかを見直しましょう。ふやかす、温める、少量の無添加ふりかけを加えるなどの工夫で改善することがあります。
それでも改善しない場合は、体調不良の可能性もあるため、早めに動物病院で相談するのが安心です。
子犬にとって、ごはんは「栄養補給」だけでなく、体の土台をつくる大切な役割を果たします。成長期に合ったドッグフードを選び、正しい方法で与えることで、健やかな発育や将来の病気予防にもつながります。
初めてのフード選びは悩むことも多いですが、愛犬の体質やライフスタイルを意識しながら、今回ご紹介したポイントを参考に、ぴったりの一品を見つけてあげてくださいね。