ドッグフードのえんどう豆は危険?アレルギー・心臓病との関係を解説

愛犬ごはんノート編集部
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ドッグフードに使用されるえんどう豆の特徴と安全性を解説する画像

「ドッグフードにえんどう豆が入っているけれど、安全なの?」と気になる飼い主さんもいるでしょう。えんどう豆は植物性たんぱく質や食物繊維を含み、グレインフリーフードなどでも使われる原材料です。


一方で、体質によってはアレルギーや消化器症状が見られることがあり、拡張型心筋症(DCM)との関連が話題になったこともあります。ただし、えんどう豆そのものが危険な原材料と決まったわけではありません。


この記事では、ドッグフードにえんどう豆が使われる理由や安全性、アレルギー・心臓病との関係、フードを選ぶ際のポイントをわかりやすく解説します。


なお、ドッグフード全体の選び方や原材料・栄養バランスについて幅広く知りたい方は、愛犬ごはんノート|ドッグフード選びと健康サポートもぜひご覧ください。



ドッグフードにえんどう豆が使われる理由

ドッグフードの原材料として使われるえんどう豆のイメージ

えんどう豆は、植物性たんぱく質や食物繊維などを含み、ドッグフードの原材料として幅広く使われています。特にグレインフリーフードでは、穀物に代わる原材料のひとつとして配合されることがあります。


ただし、えんどう豆が入っているだけでフードの良し悪しが決まるわけではありません。どのような目的で配合されているのか、ほかの原材料とのバランスも含めて確認することが大切です。


えんどう豆の栄養と原材料としての役割


えんどう豆には、植物性たんぱく質や食物繊維、ビタミン類などが含まれています。ドッグフードでは、動物性原料だけでは補いにくい栄養を組み合わせたり、フード全体の栄養バランスを整えたりする目的で利用されることがあります。


また、食物繊維を含むため、便の状態や満腹感に配慮した商品で使われることもあります。


ただし、犬に必要なたんぱく質をすべてえんどう豆だけで補うものではありません。肉や魚などの動物性たんぱく質を含め、フード全体の原材料と成分を確認することが重要です。


グレインフリーフードで使われる理由


小麦やとうもろこしなどの穀物を使わないグレインフリーフードでは、炭水化物源や植物性原料としてえんどう豆が使われることがあります。


穀物を使用しない分、えんどう豆やひよこ豆、いも類などを組み合わせてフードの栄養バランスを整えている商品もあります。そのため、原材料表示にえんどう豆があるからといって、特別に珍しい成分というわけではありません。


一方で、グレインフリーだから必ず健康的、えんどう豆入りだから安全という意味でもないため、主原料や栄養成分まで含めて判断しましょう。


えんどう豆を含むフードの注意点


多くの犬はえんどう豆を含むドッグフードを問題なく食べられますが、体質によってはガスが増えたり、軟便や下痢などの消化器症状が見られたりすることがあります。


また、少数ではありますが、えんどう豆に含まれるたんぱく質が体質に合わず、皮膚のかゆみや赤みなどが現れる場合もあります。


新しいフードへ切り替えた後にこうした変化が続く場合は、えんどう豆だけを原因と決めつけず、フード全体の原材料を確認することが大切です。症状が繰り返す場合や強い症状がある場合は、獣医師へ相談してください。


関連記事

原材料表示を見ても「どこを確認すればいいの?」と迷う場合は、[ドッグフード選びの基準]もあわせて参考にしてください。


えんどう豆でアレルギーは起こる?

アレルギーの症状で後ろ足を使って体を掻いている白い犬

えんどう豆は一部のドッグフードでは「アレルギーに配慮した原料」として使われていますが、すべての犬にとって無害とは限りません。体質によってはアレルゲンとなることもあるため、与える際には注意が必要です。


アレルギーを引き起こす可能性と症状


犬がえんどう豆を食べた際のアレルギー症状(目をこする、皮膚の赤み、耳をかく、下痢など)をまとめた図解イラスト


えんどう豆は、一部の食物アレルギーに配慮したドッグフードでたんぱく源として使われていますが、すべての犬にとって完全に安全というわけではありません。えんどう豆に含まれるたんぱく質が、体質によってアレルゲンとなる可能性があります。


ごく一部の犬では、皮膚のかゆみや赤み、目の充血、耳をかくといったアレルギー症状や、下痢、軟便、嘔吐などの消化器症状が出ることがあります。愛犬にこうした異変が現れた場合は、食事との関係を疑い、早めに対処することが重要です。


不安なときの見極め方と対処法


えんどう豆入りフードに切り替えた後、皮膚のかゆみや赤み、下痢・嘔吐などが繰り返す場合は、自己判断でえんどう豆だけを原因と決めつけず、獣医師に相談してください。


犬の食物アレルギーは血液検査だけで確定できるものではなく、除去食試験と再負荷で確認するのが基本です。与えているフードやおやつ、症状が出た時期を記録しておくと、原因を検討する際に役立ちます。


他の原材料も含めた成分全体の考え方や安全性を網羅した内容はこちらで詳しく解説しています。
➡ 犬のドッグフード成分と安全性|添加物・原材料・危険性


心臓病との関係は?DCMとの関連性

心臓病(DCM)のイメージ図を手に持つ獣医師

近年、えんどう豆を含む一部のドッグフードが「心臓病の原因になるのでは?」と話題になったことがあります。


とくにアメリカでは、拡張型心筋症(DCM)との関連性が指摘され、一部の飼い主さんの間で不安が広がりました。この章では、その背景と現在の見解を解説します。


DCM(拡張型心筋症)のリスクと注意点


2018年、アメリカ食品医薬品局(FDA)は、えんどう豆やレンズ豆などを多く含む一部のドッグフードを食べていた犬で、拡張型心筋症(DCM)の症例が報告されているとして調査を開始しました。


えんどう豆やレンズ豆などを多く含む食事とDCMとの関連については、タウリン代謝を含む複数の要因が研究されています。ただし、仕組みはまだ確定しておらず、えんどう豆そのものがDCMの原因だと証明されたわけではありません。


心臓に不安がある犬や、現在与えているフードの内容が気になる場合は、自己判断で変更するのではなく、獣医師に相談するとよいでしょう。


現時点での獣医師・専門家の見解


現時点で、えんどう豆と心臓病の因果関係は明確に証明されていません。多くの専門家は「特定の成分が心臓病の主な原因であるとは言い切れない」としており、極端に避ける必要はないとされています。


ただし、心臓に不安のある犬には、獣医師と相談して食事を見直すことが大切です。


えんどう豆入りドッグフードの選び方とおすすめ

えんどう豆を使ったドッグフードは珍しくありませんが、配合されているだけで安全性や品質を判断することはできません。大切なのは、えんどう豆の使用量だけでなく、主原料やたんぱく質源、フード全体の栄養バランスまで確認することです。


愛犬の体質に合っているかを見ながら選び、下痢や皮膚のかゆみなど気になる変化が出る場合は、えんどう豆を含まないフードも選択肢に入れましょう。


えんどう豆入りフードを選ぶポイント


えんどう豆入りのドッグフードを選ぶときは、えんどう豆が使われているかどうかだけで判断せず、原材料全体のバランスを見ることが大切です。まず確認したいのは、肉や魚などの動物性たんぱく質がしっかり使われているかどうかです。


えんどう豆は植物性たんぱく質や炭水化物源として役立つ原材料ですが、フード全体の主役になるとは限りません。原材料表示の上位に何が並んでいるかを確認し、愛犬の年齢や体格、運動量に合った栄養設計かを見て選びましょう。


また、初めて与える場合は、便の状態や皮膚のかゆみ、食いつきなどに変化がないか様子を見ることも大切です。


えんどう豆を含んでいても問題なく食べられる犬は多いため、必要以上に避けるのではなく、愛犬との相性を確認しながら選ぶとよいでしょう。


えんどう豆を使用したドッグフード2例


えんどう豆をたんぱく源として使用したドッグフードの例を2つ紹介します。一般食だけでなく、食物アレルギーに配慮した療法食にもえんどう豆が使われています。なお、ドクターズケアは療法食のため、使用する場合は獣医師に相談してください。


メディコート アレルゲンカット 魚&えんどう豆蛋白

 
メディコートアレルゲンカットアドバンス魚&えんどう豆たんぱく


牛肉・乳製品・小麦・鶏卵・鶏肉・大豆などを使用せず、主なたんぱく源を魚とえんどう豆に限定した、食物アレルギーに配慮した国産ドッグフードです。合成着色料や保存料不使用で、皮膚やお腹がデリケートな犬にも安心。国産で品質管理もしっかりしており、コスパも良好です。



ドクターズケア アミノプロテクトケア えんどう豆

ドクターズケアアミノプロテクトケアえんどう豆


食物アレルギーによる皮ふ疾患・消化器疾患の食事管理を目的とした療法食です。たんぱく源をえんどう豆たんぱくと加水分解チキンレバーパウダーに限定し、アレルゲンに配慮しています。獣医師の指導のもとで使用すれば、安心して与えられる製品です。



えんどう豆が合わない犬向けの選択肢


えんどう豆を含むフードでお腹や皮膚の調子が気になる場合は、えんどう豆や豆類を使っていないフードも選択肢になります。愛犬の体質に合わせて、無理なく続けやすいものを選びましょう。


【国産】このこのごはん(通常版)

このこのごはん ドッグフードのパッケージ


えんどう豆を使用していない国産ドッグフードです。鶏ささみや鹿肉、まぐろなどを使用し、小麦を使わないレシピになっています。香料・着色料・保存料・防カビ剤・増粘剤・発色剤・酸化防止剤(BHA・BHT)は使用していません。


特徴

  • えんどう豆不使用
  • 鶏ささみ、鹿肉、まぐろなどを使用
  • 小麦不使用
  • 香料・着色料・保存料など不使用
  • 小型犬が食べやすい約7~8mmの粒



【国産】ミシュワン成犬用(国産鶏肉&馬肉入り)

ミシュワン ドッグフードのパッケージ


ミシュワン成犬用(国産鶏肉&馬肉入り)は、現在の原材料表示にえんどう豆の記載がない国産ドッグフードです。鶏肉・馬肉・鶏レバーを中心に、大麦や玄米、鰹節なども使用しています。


合成保存料・合成着色料などを使用していない点も特徴です。動物性たんぱく質だけでなく、穀物や野菜類なども組み合わせた総合栄養食として作られています。


特徴

  • 原材料にえんどう豆の記載なし
  • 鶏肉・馬肉・鶏レバーを使用
  • 大麦・玄米などの穀物を使用
  • 合成保存料・合成着色料など不使用
  • 国内の専門工場で製造



【市販】ZIWI エアドライ グラスフェッドビーフ

ZIWI(ジウィ) エアドライドッグフード グラスフェッドビーフ


市販店でも取扱いがあるZIWI(ジウィ)のエアドライドッグフードは、えんどう豆を使わないプレミアム系フードの有力候補です。


その主力製品「グラスフェッドビーフ」は、生肉・内臓・魚介類を96%配合し、豆類・穀類・芋類を使わない処方が特徴です。自然派ペットショップや大手ホームセンターのペットコーナーで見かけることもあり、店頭購入できる安心感があります。


ただし、製造ロットや地域によって取扱有無があるため、購入前に店頭で原材料表示を確認することをおすすめします。


えんどう豆入りフードに関するよくある質問

えんどう豆入りのドッグフードについては、「危険ではないの?」「アレルギーや心臓病との関係は?」と不安に感じる方も多いでしょう。えんどう豆を含むドッグフードについて特に気になりやすいポイントを、FAQ形式でわかりやすくまとめます。



(タップで回答)
えんどう豆入りのドッグフードは危険ですか?

えんどう豆はドッグフードに広く使われている原材料で、含まれているだけで危険と判断する必要はありません。植物性たんぱく質や食物繊維などを含みますが、体質によっては軟便や下痢、皮膚のかゆみなどが見られることがあります。愛犬の体調を確認しながら、フード全体の原材料や栄養バランスを見て選びましょう。



(タップで回答)
えんどう豆でアレルギーが起こることはありますか?

えんどう豆に含まれるたんぱく質が体質に合わず、皮膚のかゆみや赤み、下痢や嘔吐などの症状が現れる犬もいます。ただし、症状だけでえんどう豆が原因とは判断できません。フードを替えた後に同じ症状が繰り返す場合は、自己判断で原因を決めつけず、獣医師に相談してください。



(タップで回答)
えんどう豆入りのドッグフードは心臓病の原因になりますか?

えんどう豆やレンズ豆などを多く含む食事と犬の拡張型心筋症(DCM)との関連は研究されていますが、現時点でえんどう豆そのものがDCMの原因だと証明されているわけではありません。FDAも食事とDCMの関係は複数の要因が関わる複雑な問題としています。心臓に不安がある犬や食事内容が気になる場合は、獣医師に相談しましょう。

ドッグフードのえんどう豆を正しく判断しよう

えんどう豆は、植物性たんぱく質や食物繊維を含み、ドッグフードの原材料として幅広く使われています。グレインフリーフードでは、穀物に代わる炭水化物源として配合されることもあります。


一方で、体質によっては軟便や下痢、皮膚のかゆみなどが見られることがあります。また、拡張型心筋症(DCM)との関連が注目されたこともありますが、現時点でえんどう豆そのものがDCMの原因だと証明されているわけではありません。


ドッグフードを選ぶ際は、えんどう豆が入っているかどうかだけで良し悪しを判断せず、肉や魚などのたんぱく質源や栄養成分、原材料全体のバランスを確認することが大切です。


愛犬の便や皮膚の状態、食いつきなどを普段から観察しながら、その子の体質に合ったフードを選んでいきましょう。

プロフィール

愛犬ごはんノート編集部

こんにちは、愛犬ごはんノート編集部 minamiです。現在は柴犬のムギ(9歳)とザネ(7歳)と暮らしています。

ムギは子犬の頃から皮膚が弱く敏感肌で、ザネは内臓が少し繊細。日々の食事が体調に大きく影響するので、これまで20種類以上のドッグフードを試してきました。

成分や原材料について調べるのが趣味のようになり、自分なりに学んだことや、実際に愛犬に与えてきたフードの体験談をこのサイトでご紹介しています。

愛犬の健康に不安がある方や、どのフードを選べばいいか悩んでいる方にとって、少しでもヒントになればうれしいです。

運営者名:愛犬ごはんノート編集部 minami

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愛犬の食事管理歴15年以上、20種以上のフード比較経験。

参照・取材方針:公的機関・学術資料を一次情報として優先し、体験談とは区別して解説します。

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本記事は一般的情報であり、診断・治療の代替ではありません。医療判断は獣医師へ。