犬の認知症ケアにおすすめのサプリメント|脳の健康を守る成分と選び方

愛犬ごはんノート編集部
愛犬ごはんノート編集部

シニア犬とサプリメントのイメージ。心と脳をサポートする認知症ケアをイメージした写真

年齢を重ねた愛犬が、ふとした瞬間に「様子が少し違うかも」と感じることはありませんか?


寝ている時間が増えたり、夜中に鳴いたり、名前を呼んでも反応が遅くなったり──。そんな変化の背景には、脳の老化や認知機能の低下が関係していることがあります。


最近では、DHAやセサミンなど脳の健康を支える栄養素を配合した犬用サプリメントが増えています。上手に取り入れることで、シニア犬が穏やかでいきいきとした毎日を過ごすサポートができます。


この記事では、愛犬の認知症ケアに役立つサプリメントを、やさしい視点でわかりやすくご紹介します。



犬の認知機能をサポートする注目成分

年齢とともに脳の働きがゆるやかに衰えていくのは、犬も人も同じです。そんな変化を支えるのが、脳の健康を助ける栄養成分たち。日々の食事で不足しがちな栄養をサプリメントで補うことで、愛犬の元気な表情を長く保ちやすくなります。


DHA・EPA|神経伝達を助けるオメガ3脂肪酸


DHAやEPAは、脳や神経の働きを守るうえで欠かせない必須脂肪酸です。血流を良くし、神経細胞同士の情報伝達をスムーズにしてくれるため、記憶力や学習力の維持に役立つといわれています


魚に多く含まれますが、サプリメントなら酸化しにくく、安定した形で必要量を補えます。脳だけでなく、心臓や関節の健康にも良い影響をもたらします。


ビタミン・ミネラル|脳のエネルギーと代謝を支える栄養


ビタミンB群やミネラルは、脳がエネルギーを作り出すための土台となる栄養素です。とくにビタミンB12や亜鉛、鉄分は神経伝達物質の生成や酸素の運搬に関わるため、不足すると集中力や反応が鈍くなることも。


食事に加え、サプリで補うことで体の代謝と心の働きを同時に支えることができます。毎日の元気を維持する小さなサポーターです。


抗酸化成分(セサミン・ビタミンE)|脳細胞を酸化から守る


年齢を重ねると、体内で発生する活性酸素が増え、脳細胞を傷つけてしまうことがあります。セサミンやビタミンEといった抗酸化成分は、その酸化ダメージをやわらげる働きを持ち、脳の若さを保つ助けになります。


続けて摂ることで、神経細胞の健康を守り、記憶力や意欲の維持にもつながります。自然由来の力で、穏やかな老後を支える心強い味方です。

認知症ケアにおすすめの犬用サプリメント

脳の健康を守るサプリメントは、成分の違いによってサポートできる範囲が変わります。愛犬の性格や体調に合わせて、無理なく続けられるものを選ぶことが大切です。


ここでは、口コミや成分のバランスなどから評判の高いサプリメントを紹介します。


「毎日一緒」|DHA・EPA・イチョウ葉で脳の健康を支える

毎日一緒


魚由来のDHA・EPAに加えて、血流を促すイチョウ葉エキスを配合したサプリメントです。脳の情報伝達を助け、記憶力や集中力をサポートしてくれます。


食いつきの良いチュアブルタイプで、毎日のごはんにも混ぜやすく、“いつも通りの生活”をそっと支える優しいケアができます



「わんこのDHA」|魚由来DHAで脳の老化をゆるやかに

わんこのDHA


天然のマグロやカツオから抽出したDHAをたっぷり含んだサプリメント。脳の神経細胞を守り、情報伝達をスムーズにする働きがあります。


酸化防止にも配慮されており、高齢犬でも安心して続けられるのが魅力。飲みやすいソフトカプセルで、香りも穏やかなので食事の邪魔をしません。



「クリアC」|ビタミンC・ポリフェノールで酸化を抑える

帝塚山ハウンドカムの犬用ビタミンCサプリメント


ビタミンCと植物由来のポリフェノールを組み合わせ、抗酸化作用を高めたサプリメントです。脳や体にたまった活性酸素を中和し、老化によるストレスをやわらげます。


毎日続けることで、若々しさと明るい表情をサポート。おやつ感覚で与えやすく、シニア犬の健康維持にも役立ちます。



「セサミンE」|抗酸化力で神経細胞を守り若々しさを保つ

サントリーペットヘルスのビタミンEも摂れるセサミンEサプリメント


ゴマ由来のセサミンとビタミンEを配合し、細胞の酸化を抑える働きを持つサプリメントです。脳の血流や神経の健康を整え、日常の行動のキレを保つサポートをしてくれます。


食べやすいソフトカプセルタイプで、約80%のワンちゃんがそのまま食べられるとの結果もあります。いつまでも元気でいてほしい大切な家族のために、毎日の健康習慣として取り入れたいサプリメントです。


サプリメントの選び方と与え方のポイント

サプリメントは、愛犬の体調や年齢、目的に合わせて選ぶことが大切です。「何を補いたいのか」を意識して選ぶことで、より効果的に健康をサポートできます。


無理なく続けられる形状や風味も、長く続けるうえでの大事なポイントです。


成分だけでなく目的に合っているかを確認する


DHAやセサミンなど、どの成分がどんな働きをするのかを知ることが第一歩です。たとえば「記憶力を守りたい」「落ち着きを取り戻したい」など、目的が明確になると選びやすくなります。


愛犬の年齢や持病、食事内容とのバランスも考えながら、その子に必要なサポートができるかどうかを意識して選びましょう。焦らず、少しずつ試していくことが大切です。


薬や持病がある場合は獣医師に相談する


サプリメントは食品に分類されますが、薬の効果を強めたり弱めたりする場合があります。心臓病・肝臓病・腎臓病などを持つ犬では、与える成分や量に注意が必要です。


「飲ませても大丈夫かな?」と迷ったら、獣医師に確認を。事前に相談しておくことで、副作用の心配を減らし、安心して続けられるケアにつながります。


毎日の食事と一緒に少しずつ続ける


サプリメントは薬のように即効性を求めるものではなく、積み重ねることで効果を発揮します。体が慣れるまでには時間がかかるため、焦らず毎日少しずつ与えるのが理想です。


フードに混ぜたり、おやつのように与えたり、愛犬が楽しめる形で続けていきましょう。「今日も一緒に元気で過ごそう」という気持ちが、何よりのサプリメントになります。

認知症ケアは日々の刺激も大切

サプリメントで内側からサポートすることに加えて、日常の過ごし方も大切です。穏やかに過ごせる時間を増やしながら、心や脳をやさしく刺激する工夫を取り入れてあげましょう。


毎日の小さな変化が、愛犬の意欲や安心感につながります。


散歩や遊びで脳を刺激する


散歩は気分転換になるだけでなく、音・匂い・光といった外の刺激で脳を活性化させます。短時間でも毎日続けることで、認知症の進行をゆるやかにする助けになります。


また、軽い引っ張りっこや知育おもちゃもおすすめ。遊びながら「考える力」や「反応する力」を自然に引き出せます。


生活リズムを整えてストレスを減らす


不規則な生活は、シニア犬にとって混乱や不安を生みやすくなります。朝の光を浴びて体内時計をリセットし、食事や就寝時間をできるだけ一定に保ちましょう。


静かな環境で穏やかに過ごす時間を増やすことが、心の安定と脳の健康の両方に役立ちます。焦らず、愛犬のペースに合わせることが何よりのケアです。

犬の認知症サプリに関するよくある質問

サプリメントを始めるときは、「いつから」「どう続けるか」など、気になる点がいくつも出てきます。飼い主さんの不安を少しでも減らせるよう、よくある質問をまとめました。



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サプリはいつから始めるのがいい?

7歳前後から始めるのがおすすめです。「少し反応が遅いかも」「寝てばかりになった」などの変化を感じたときがタイミング。予防的に早めに取り入れることで、脳の健康を守りやすくなります。



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効果が出るまでどのくらいかかる?

体質や年齢によりますが、1〜3ヶ月ほど続けて変化を感じる飼い主さんが多いです。焦らず、毎日少しずつ続けることが大切です。短期間で結果を求めず、穏やかな変化を見守りましょう。



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フードと一緒に与えても大丈夫?

ほとんどのサプリメントは食事と一緒に与えて問題ありません。ただし、吸収率を下げる成分や薬を併用している場合は注意が必要です。心配なときは、獣医師に確認してから与えると安心です。

愛犬の脳を守るケアを続けよう

シニア犬の認知症ケアは、1日や1週間で変化が見えるものではありません。けれども、DHAやセサミンなどの栄養をコツコツ続けていくことで、脳や神経の健康を少しずつ支えることができます。


そして、サプリメントだけでなく、毎日の散歩や声かけ、安心できる生活リズムが心の安定にもつながります。「今日も一緒に過ごせてうれしいね」と笑顔を交わす時間こそ、最高のケアです。小さな積み重ねが、これからの穏やかな日々を育んでくれます。