
犬の健康を守るためには、どんなご飯を選ぶかだけでなく、量や回数、与える時間帯など「ご飯のあげ方」を正しく理解することが大切です。
特に初心者の方は、子犬と成犬でどのくらい量が違うのか、1日何回与えるべきなのか、時間を決めた方が良いのかなど、迷う場面が多いはずです。
本記事では、ご飯の基本的なあげ方から、年齢や体格に合わせた調整方法、日々の食事管理のコツまでわかりやすく解説します。初めて犬を迎える方でも無理なく実践できるよう、重要なポイントを丁寧にまとめました。
犬のご飯のあげ方は、「量」「回数」「時間帯」の3つを押さえておくと考えやすくなります。まずはパッケージの給与量や体重を目安にしながら、ご家庭の生活リズムに合わせて1日のご飯の回数やタイミングを整えていくことが基本になります。
ご飯の量は、まずフードのパッケージに書かれている「1日あたりの給与量」を参考にし、愛犬の体重に当てはめるところから始めます。そのうえで、実際の体型を見ながら調整していくことが大切です。
肋骨に軽く触れるくらいがちょうど良い目安で、痩せている場合は1〜2割増やし、太り気味なら少し減らしていきます。うんちの状態もチェックポイントで、柔らかすぎたり量が多すぎる場合は、フードの量が多いサインの場合があります。
急に大きく増減させるのではなく、数日かけて少しずつ変えていくと、お腹への負担を抑えながら適量に近づけていくことができます。
1日のご飯の回数は、成犬であれば朝と夜の2回に分けて与えるのが一般的です。朝晩の間隔があまりに長すぎると空腹時間が長くなり、吐き戻しやストレスにつながることがあるため、おおよそ12時間前後を目安にすると安心です。
子犬の時期は胃が小さく一度にたくさん食べられないため、月齢の低いうちは3〜4回に分け、成長に合わせて少しずつ回数を減らしていきます。
仕事の都合などで時間が前後してしまう日があっても、毎回大きくずれるより「だいたいこのくらいの間隔」を保つことを意識しておけば、犬も生活リズムをつかみやすくなります。
ご飯をあげる時間帯は、家族の生活リズムに合わせながらも、できるだけ毎日同じくらいの時間にすることがポイントです。
朝は飼い主さんが出かける少し前、夜は家族が落ち着いている時間帯など、犬が安心して食べられるタイミングを選ぶと、ご飯の時間が楽しみな習慣になっていきます。
また、激しい運動の直前や直後は避け、散歩の前後は少し時間をあけると胃への負担を減らせます。
例えば、散歩の1〜2時間前にご飯を済ませる、または散歩後に落ち着いてから与えるなど、日々のタイムテーブルに無理のない形で組み込んでいくと続けやすくなります。
犬のご飯のあげ方は、年齢や体の大きさによって考え方が少しずつ変わります。
子犬から成犬、シニア期へと成長するにつれて必要なカロリーや消化の負担も変わるため、「今どの段階なのか」を意識しながら量や回数、フードの内容を調整していくことが大切です。
成犬期は、子犬のように急激な成長は落ち着き、体の状態が比較的安定している時期です。多くの犬では、1日2回を目安に朝と夜に分けてご飯をあげると、空腹時間が長くなりすぎず、血糖や体調も安定しやすくなります。
子犬から成犬への切り替えのタイミングは、小型犬ならおおよそ生後10〜12か月頃、中型〜大型犬では1歳〜1歳半頃が一つの目安です。
この時期に、子犬期よりややカロリーを抑えた量へ少しずつ調整し、ご飯の回数も3回から2回へ減らしていきます。
急に量や回数を変えるのではなく、数週間かけて移行することで、お腹への負担を減らしながら成犬らしいリズムを作っていくことができます。
シニア犬になると、若いころに比べて筋肉量や基礎代謝が少しずつ落ちていきます。同じ量のご飯でも太りやすくなったり、消化に時間がかかったりするため、成犬期よりやや低カロリーで消化しやすいフードや量に見直していくことが大切です。
ご飯の回数は、2回のままで問題ない場合もあれば、1回量を少し減らして3回に分けた方が負担が少ない場合もあります。
足腰の負担や体重管理を意識しながら、体型や動きやすさ、うんちの状態をこまめにチェックし、少しずつ量を微調整していくイメージで続けていきましょう。
シニア期のフード選びや栄養バランスについては、より詳しく解説した専用の記事も参考にしながら、無理のない食事管理を心がけてあげてください。
➡ シニア期に必要な栄養素とおすすめフード
小型犬と大型犬では、体の大きさだけでなく、必要とするカロリー量や消化スピードにも違いがあります。一般的に小型犬は体が小さいわりに代謝が高く、体重1kgあたりで見ると大型犬より多くのエネルギーを必要とします。
そのため、同じ成犬でも小型犬は比較的こまめにご飯をあげた方が空腹時間が長くなりにくく、体調も安定しやすくなります。
一方、大型犬は一度に食べられる量が多い分、早食いや一気食いによる胃への負担が心配になることがあります。
できるだけ落ち着いて食べられる環境を整え、早食い防止用の食器を使ったり、1回量を少し控えめにして様子を見たりしながら、その子に合った量とペースを探していくと安心です。
犬のご飯は、一度やり方を決めても生活リズムや体調によって調整が必要になることがあります。
無理のないペースで続けていくためには、“細かく完璧に”よりも、“できる範囲で習慣化する”ことを意識すると気持ちがラクになります。体型やうんちの状態を見ながら、少しずつ調整していければ十分です。
ご飯の量は一度決めたら終わりではなく、体重や体型の変化に合わせてゆるやかに見直していくことが大切です。
例えば、抱き上げたときに以前より重く感じる、肋骨に触れにくい、うんちの量が多すぎるといった変化があれば、今の量が多いサインかもしれません。
逆に痩せ気味で体が細く感じる、活力が落ちてきたなどのときは、1割ほど増やして様子を見ます。急に増減させるのではなく、数日かけて少しずつ調整すると、お腹への負担を抑えながらその子に合った適量へ近づけやすくなります。
毎日のご飯を無理なく続けるためには、家族全員が把握しやすいシンプルなスケジュールを作ることがポイントです。
朝は家を出る前、夜は家族が落ち着く時間帯など、自然とご飯をあげやすいタイミングを基準に決めると習慣化しやすくなります。
多少の前後は問題ありませんが、大きく時間がズレ続けると空腹時間が長くなったり生活リズムが乱れたりするため、「だいたい同じくらいの時間」を目安にそろえていくと安心です。
家族で役割を分けたり、ご飯の量や時間をメモしておくと、忙しい日でも安定したペースを保ちやすくなります。
犬のご飯に関する悩みは、初心者の方だけでなく、慣れている飼い主さんでも意外とつまずきやすいポイントが多くあります。日常でよく見られる疑問や迷いやすい点を取り上げながら、安心して続けられるための考え方をまとめました。
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ご飯を残すときの対処法は?
体調が普段どおりなら、量が多すぎないか、間隔が長すぎないかを見直し、数日かけて少しずつ量や時間を調整します。元気がなく嘔吐や下痢があるときは、無理に食べさせず早めに動物病院へ相談しましょう。一時的な変化かどうかも落ち着いて観察すると安心です。
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食べすぎや早食いを防ぐには?
食べすぎや早食いが気になるときは、早食い防止ボウルの活用や1回量を少なめにして回数を増やす方法が役立ちます。体重や体型をこまめにチェックし、おやつを含めた1日のカロリー量を意識することも大切です。急に量を増やさないこともポイントです。
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ご飯の切り替えはどれくらいの期間が必要?
ご飯を新しいフードへ切り替えるときは、初日は今までのご飯を多めにして、新しいフードを少量混ぜるところから始めます。1週間ほどかけて新しいフードの割合を少しずつ増やし、便が緩いときはいったん割合を戻して様子を見ましょう。慎重に進めてください。
犬のご飯のあげ方は、量・回数・時間帯の3つを大きく外さないことが基本になります。
まずはフードの給与量をひとつの目安にしながら、体型やうんちの状態を見て少しずつ調整していくことで、その子に合った適量がつかみやすくなります。
年齢や体格が変わると必要なエネルギー量や消化のしやすさも変わるため、成長段階の節目や体つきの変化を感じたときには、ご飯の量や回数を見直す習慣を持つと安心です。
また、家族の生活リズムに合わせて無理のない時間帯を決め、できるだけ毎日同じペースを続けていくことで、犬にとって食事が安定した習慣になります。
完璧さを求めすぎず、日々のちょっとした変化に気づきながら調整していくことが、健康的な食生活につながります。

こんにちは、愛犬ごはんノート編集部 minamiです。現在は柴犬のムギ(9歳)とザネ(7歳)と暮らしています。
ムギは子犬の頃から皮膚が弱くアレルギー性皮膚炎があり、ザネは内臓が少し繊細。日々の食事が体調に大きく影響するので、これまで20種類以上のドッグフードを試してきました。
成分や原材料について調べるのが趣味のようになり、自分なりに学んだことや、実際に愛犬に与えてきたフードの体験談をこのサイトでご紹介しています。
愛犬の健康に不安がある方や、どのフードを選べばいいか悩んでいる方にとって、少しでもヒントになればうれしいです。
運営者名:愛犬ごはんノート編集部 minami
愛犬の食事管理歴15年以上、20種以上のフード比較経験。
参照・取材方針:公的機関・学術資料を一次情報として優先し、体験談とは区別して解説します。
本記事は一般的情報であり、診断・治療の代替ではありません。医療判断は獣医師へ。