犬のレッグ・ペルテス病は、大腿骨頭壊死症とも呼ばれ、大腿骨の先端部への血液供給が何らかの理由で遮断されることで、大腿骨頭の成長が止まり、壊死してしまう病気です。
明確な原因はまだ解明されていませんが、遺伝が関与していることが多いとされています。
レッグ・ペルテス病は、3~12ヶ月の子犬に発症しやすく、特にトイプードルやポメラニアンなどの10kg以下の小型犬に多く見られます。
小型犬に多い理由は明らかではありませんが、遺伝性が高いため、この病気を発症した場合には去勢や避妊手術が勧められます。
ポメラニアン、プードル、ペキニーズ、ミニチュア・ピンシャーダックスフンドテリア系などの小型犬。
主な症状は歩行時の違和感で、痛みを伴うため、脚を上げたままにしたり、かばうような歩き方をします。
この状態を放置すると徐々に悪化し、筋肉の萎縮が進行します。重症化すると歩行が困難になることもあります。
激しい運動を避けて症状の悪化を防ぐことが必要ですが、進行性の病気であるため、最終的には大腿骨頭を切除する手術が必要となります。(まれに内科治療で改善するケースもあります。)
大腿骨頭を切除しても、リハビリを続けることで通常の歩行が可能になります。
原因が不明な病気であるため、予防は非常に難しいですが、発症後はできる限り運動を避け、太らせないようにすることが重要です。
レッグペルテス病は原因がまだ完全には解明されていないことから、明確な予防法は現時点ではありません。そのため、早期発見と適切な管理が重要です。
以下の点に注意することで病気の進行を遅らせたり症状を軽減する場合があります。
レッグ・ペルテスは左右の足で筋肉量が変わることがあります。人間の目か見ても分かりやすい場合が多いため、比較的早く見つけやすい病気です。
痛みを伴うこともあるため、早期発見によりワンちゃんの負担を減らすことができます。
少し矛盾している言い方になりますが、術後は激しい運動を避け、関節に負担をかけないようにしつつ、筋肉を少しずつ増やしていくことが大切になります。
散歩は継続し、ワンちゃんの様子を見ながら距離を伸ばすと良いでしょう。骨や関節に負担がかかりにくい水中ウォーキングがおすすめです。
体重の増加も関節への負担になります。術後元気になると食欲も元に戻って食べる時期も来ますが、今まで通りの食事だと太ってしまいます。
低脂肪でカロリーが低いフードを選び、適切な体重の維持を心がけましょう。
レッグ・ペルテス専用の療養食はありませんが、筋肉が付きやすく脂肪を抑えられるフードを2点ご紹介します。
カロリー/100g | 348kcal |
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たんぱく質 | 23.9%以上 |
脂質 | 8.5%以上 |
国産の若鳥生肉を使用し、鰹節をふんだんに加えて香り高く仕上げた国産ドッグフード。脂質が少なく、高齢期のワンちゃんにもおすすめです。