パグにおすすめのドッグフード3選|肥満・皮膚・呼吸器に配慮

パーティーハットをかぶったパグ

パグはその愛らしい見た目と穏やかな性格で人気の犬種ですが、一方で太りやすく皮膚が敏感、そして呼吸がしにくいという体質的な悩みを抱えやすい犬でもあります。

 

特にフードの選び方を間違えると、肥満や皮膚トラブルが悪化したり、食事中にむせるといった問題が起きやすくなってしまいます。

 

この記事では、パグの体質を深く理解したうえで選ぶべきドッグフードのポイントと、実際におすすめしたい厳選フード3選をご紹介します。

 

食いつきが悪い・太りやすい・皮膚が荒れやすい……そんなお悩みを抱える飼い主さんに、きっと役立つ情報をお届けします。

 


パグの体質とドッグフードの関係

パグは愛嬌のある見た目と人懐っこい性格で多くの人に愛されていますが、独特な体のつくりや体質により、フード選びには特に気を配る必要があります。ここでは、パグがかかりやすい体のトラブルと、それに配慮したフードの選び方を解説します。

 

短頭種ならではの呼吸トラブルと食事の工夫

 

パグは「短頭種(たんとうしゅ)」に分類され、鼻が短く平たい顔立ちが特徴です。この構造の影響で、気道が狭くなりがちで、食事中に息がしにくくなることがあります。

 

特に早食いの癖がある子は、食べながら呼吸ができずむせたり、吐き戻したりするリスクもあります。そのため、ドッグフードの形状や粒の大きさは重要なポイント。

 

小粒で噛みやすく、ゆっくり食べられる設計のフードを選ぶことで、喉への負担を減らせます。また、フードボウルの高さや角度を工夫することで、呼吸しやすい姿勢で食事ができ、誤嚥(ごえん)を防ぐ効果も期待できます。

 

皮膚のしわやアレルギーに配慮した成分とは

 

パグの大きな特徴のひとつが、顔や体にある深いしわ。かわいらしい見た目の反面、このしわに汚れや皮脂がたまりやすく、皮膚炎やかゆみ、においトラブルの原因になります。

 

また、食物アレルギーの傾向がある子も多く、合わないフードが皮膚に影響を及ぼすことも珍しくありません。このため、ドッグフードを選ぶ際は、オメガ3脂肪酸やビタミンEなど、皮膚の健康をサポートする栄養素が豊富なものを選ぶのがポイントです。

 

加えて、穀物や人工添加物を使っていないフードを選ぶことで、アレルギーによる皮膚トラブルのリスクを抑えることができます。

 

食欲旺盛なパグに合った体重管理フードとは

 

「よく食べる」「食べすぎる」といった声が多く聞かれるパグ。運動量が少なめなのに食欲が強いため、あっという間に太ってしまう子が多い犬種でもあります。

 

肥満は関節への負担を増やすだけでなく、心臓や呼吸器のトラブルを招く原因にもなるため、体重管理は非常に重要です。ドッグフードは低カロリーでも満足感が得られる設計のものを選びましょう。

 

たとえば、高たんぱく・低脂肪タイプで筋肉を維持しながら脂肪の蓄積を防ぐものや、食物繊維が多く腹持ちが良いタイプなどがおすすめです。加えて、1日2〜3回に分けて与えると、空腹感を減らし、ドカ食いの予防にもつながります。

フード選びでよくある悩みとその対策

パグの飼い主さんたちからは、フードに関するさまざまな悩みの声が寄せられています。ここでは、実際に多く聞かれる問題とその解決方法を紹介します。

 

ドライフードを食べてくれないときの工夫

 

6歳メス

6歳メス

 

飽きっぽく、気にくわないと全く食べない日もあり困っています。ウェットフードにするとペロッと食べるのですが、完全室内飼育なのでドライフードを食べてほしいのが本音です。

 

パグは食いしん坊な一方で、意外にも好みがはっきりしている子も多く、ドライフードに見向きもしないというケースも見られます。

 

匂いや食感、形状によって食べムラが出ることもあるため、食事を用意してもほとんど食べない日が続くと飼い主さんも心配になります。

 

こうした場合には、食事に少し工夫を加えることで改善することがあります。好みに合わせた形状や香りのフードを選ぶだけでなく、ちょっとした変化を加えて「いつもと違う」と感じさせることもひとつの方法です

 

ただし、特定の方法に頼りすぎると偏食の傾向が強まることもあるため、バランスを見ながら慎重に対応することが大切です。

 

食べすぎを防ぐためにできること

 

メス7歳

メス7歳

 

ごはんの準備をしている段階で、こちらにピョンピョン飛びついてきて激しいおねだりをして困っていたので、準備をするときはケージの中に入れるようにしています。

 

パグは食欲旺盛な犬種で、食事の準備を始めると飛び跳ねたり、待ちきれずに鳴いたりする姿が見られます。そんな愛らしい反応に負けてつい多めに与えてしまい、気づけば太ってしまっていた…というケースも少なくありません。

 

肥満は関節や呼吸器への負担を大きくするため、日頃から適切な量を守って与える習慣づくりが大切です。特に早食いや一気食いは、満腹感を得る前に食べ終わってしまうため、食べすぎの原因になります。

 

涙やけや耳のトラブル対策はどうすれば?

 

パグの大きな瞳と垂れ耳はとても愛らしい反面、涙やけや耳の炎症といったトラブルを引き起こしやすい要因でもあります。

 

実際に、目の周りが赤茶色に変色していたり、耳を頻繁にかゆがったりする様子が見られると、不安に感じる飼い主さんは少なくありません。

 

こうしたトラブルには、毎日の清潔ケアとあわせて、食事からのサポートも欠かせません。体質に合った食材選びや、栄養バランスの見直しなど、複数の視点から考えることが予防や軽減につながります。

 

特にパグは敏感な子が多いため、体に合った食生活を整えてあげることが大切です。

パグにおすすめのドッグフード3選

ここでは、パグの体質に配慮したドッグフードを3つ厳選してご紹介します。選定基準は「皮膚・呼吸器・肥満」の三大リスクへの対応と、パグの嗜好性に合った食いつきの良さです。それぞれの特徴とおすすめ理由を詳しく見ていきましょう。

 

ミシュワン小型犬用|皮膚ケアと体重管理を両立

ミシュワン ドッグフードのパッケージ

 

皮膚トラブルが起こりやすいパグにとって、皮膚の健康維持をサポートする栄養素がしっかり入っているかどうかはとても重要です。ミシュワンはビタミンEやオメガ3脂肪酸を豊富に含み、皮膚のかゆみや炎症をやさしくサポートしてくれるフードです

 

また、小型犬専用の粒設計で、食べやすさと噛みごたえのバランスが良く、むせやすいパグにも適しています。たんぱく質をしっかり含みながらも、カロリーは抑えられているため、体重管理が気になる子にも安心して与えられます

 

 

 

うまか|国産食材とやさしいレシピで食いつき◎

うまかドッグフード

 

「ドライフードを食べてくれない」という悩みを持つ飼い主さんにも人気なのが、九州産華味鳥を主原料にした国産プレミアムフード「うまか」です。人間用食品と同レベルの品質管理で作られており、素材の風味を生かした香りと味わいがパグの食欲をしっかり刺激してくれます。

 

また、保存料・着色料・香料を一切使用していないため、皮膚や消化がデリケートな子にも安心して与えられる点も魅力。体に優しいレシピでありながら、嗜好性も高く、フードの切り替えに悩んでいる方に特におすすめです。

 

 

 

モグワン|総合力の高い栄養バランスと高い嗜好性

モグワンドッグフードのパッケージ

 

モグワンは、チキンとサーモンをバランスよく使用した高たんぱく・グレインフリー設計のフードで、アレルギーや皮膚トラブルに悩む犬にも配慮されています。穀物を使用せず、ジャガイモやエンドウ豆などの消化にやさしい原材料を使っている点も安心です。

 

また、粒の大きさ・硬さが絶妙で、丸飲みしやすいパグにも無理なく与えられる設計になっています。脂肪分は抑えめながらもしっかり栄養が取れるため、太りやすいけれど食欲は旺盛なパグにぴったりの一品です

 

 

健康を守るためにできる日々のケア

ドッグフード選びは健康管理の大切な柱ですが、毎日の暮らしの中でできるちょっとした工夫も、体調維持に大きく影響します。ここでは、パグの体質をふまえた日々のケアポイントを紹介します。

 

パグに合うフードボウルの高さと形状

 

短頭種であるパグは、食事中に呼吸がしづらくなることがあります。特に、首を深く下げたまま食べると気道が圧迫され、むせや吐き戻しの原因になることも。そのため、フードボウルの高さや角度はとても重要なポイントです。

 

理想的なのは、頭を下げすぎずに食べられる少し高さのあるフードボウル。滑り止めが付いた安定感のあるタイプや、傾斜のついたデザインを選ぶことで、食べやすさと安全性がアップします。

 

また、早食いを防止する凹凸付きのボウルは、食べすぎを抑える効果も期待できます。

 

室温・湿度と食欲の意外な関係

 

パグは暑さや湿気に弱い犬種です。特に夏場は、室内にいても熱中症になりやすく、呼吸が荒くなって食欲が落ちることもあります。

 

また、湿度が高いと皮膚のトラブルも起こりやすくなり、全身のだるさや不快感が影響して、食べ残しや拒否が増えるケースも見られます。

 

エアコンを使った温度管理はもちろんですが、湿度も意識することが大切です。室温は24~26℃前後、湿度は50%程度を目安に快適な環境を保つことで、フードの食いつきが良くなるだけでなく、体調全体の安定にもつながります。

 

皮膚トラブルを防ぐシャンプーや食後ケアのポイント

 

パグのしわや被毛は汚れやすく、皮膚トラブルの温床になりやすいという特徴があります。食後に口元や首元にフードのかすが残ってしまうことも多く、そこから雑菌が繁殖し、炎症やにおいの原因になることもあります。

 

日々のケアとしては、しわの中を定期的に拭くこと、食後にやさしく濡れタオルで顔周りを拭く習慣をつけることが効果的です。また、月に1〜2回の低刺激シャンプーによる洗浄や、ドライヤーでしっかり乾かすことも皮膚環境の安定に役立ちます。

 

こうした基本的なケアの積み重ねが、パグの健康を守るカギになります。

 

パグは比較的長生きな犬種として知られていますが、体質や生活環境によって健康状態には差が出やすい傾向があります。
➡ 「長生きする犬種とは|寿命が近づくととる行動」では、平均寿命の長い犬種や、寿命を延ばすための工夫についても紹介しています。

まとめ|パグの健やかな毎日は食事から

パグの健康を守るうえで、毎日の食事はとても大切なポイントです。皮膚や関節、呼吸器にトラブルを抱えやすいからこそ、体質に合ったフード選びが重要になります。

 

食いつきの良さや体へのやさしさを重視しつつ、適切な食事環境を整えることも忘れずに。ぜひ今回の内容を参考に、愛犬が毎日元気で過ごせるフードを見つけてあげてください。