愛犬がドッグフードを食べてくれなかったり、シニア犬になって噛む力が弱くなってきた場合、ドッグフードをお湯でふやかしたり、砕いて食べやすくしてあげることがありますよね。
そこで今回は、ドッグフードをふやかす方法や砕き方のコツを詳しくご紹介します。「うちのワンちゃん、なかなか食べてくれない…」とお悩みの方は、ぜひ参考にしてみてください。
ドッグフードはお湯をかけるだけで簡単にふやけますが、最適な温度や注意点があるので、今回はそれについて詳しくご紹介します。
まず、ドッグフードをふやかすのに理想的な温度は30~40度程度と言われています。手で触って「少し温かいかな」と感じるくらいがちょうど良い温度です。特に屋外であげる場合は、ワンちゃんの食いつきを良くするために40度ほどまで温度を上げると効果的です。
お湯の量はドッグフードの量に合わせて調整が必要です。ふやかした後に余分なお湯が残らないくらいがベストなので、初めは少しずつお湯を加えて、自分なりの最適な量を見つけてください。
注意点としては、熱すぎるお湯を使うと、ドッグフードに含まれる栄養素が壊れてしまう可能性があります。また、熱湯ではワンちゃんが食べにくくなるため避けた方が良いでしょう。
短時間でふやけるように熱湯を使いたくなるかもしれませんが、できるだけぬるま湯を使ってあげてください。事前にドッグフードを砕いたり潰したりしておくと、ふやける時間を短縮できます。
さらに、ふやかした後に残ったお湯には栄養が溶け出しているので、全てワンちゃんに食べさせてあげることが大切です。完全に柔らかくしてから与えることで、胃腸への負担も軽減されます。
途中でフォークなどを使って、まだ固い部分がないか確認してあげると安心です。
ドッグフードによってまちまちですが、お湯を加えてから完全にふやけるまで約10~15分ほどかかります。
犬は嗅覚がよいですから、その間ソワソワして少しかわいそうですが、そこは飼い主さんもぐっと我慢して完全にふやかしてから出してあげてください。
ものによっては、30分以上かかるものもあるので、その場合は、砕いてからふやかすか思い切ってふやけやすいドッグフードに変えてあげるとワンちゃんにかかるストレスも減らせると思います。
ドッグフードをふやかすときの電子レンジの使用ですが、これは、賛否両論あります。
反対派の意見は、「加熱むらがあって失敗しやすい」「犬にとって良くない電磁波が出ている」など。
しかし、最近では多くの書籍などで「ふやかすときは電子レンジで加熱すると便利」と紹介されていることもあり、個人的にはそんなに問題ないかなと考えています。加熱のし過ぎだけは注意してくださいね。
小型犬用のドライフードでも、粒の大きさにバラつきがあり、口が小さい犬だと食べにくいことがあります。お湯で柔らかくするのは一つの方法ですが、「噛む力がつかなくなる」「歯石が溜まりやすくなる」といったデメリットもあります。そんな時は、ドライフードを砕いてあげるのがおすすめです。
ただ、ドライフードは水分が10%以下と非常に乾燥しているため、細かく砕くのは少し手間がかかります。私自身も「これだ!」という完璧な方法はまだ見つけていませんが、個人的には包丁で砕くのが最も手軽で効率的だと思っています。
包丁は刃が鋭いため、かなづちなどを使うよりも少ない力でサクサク切ることができます。数粒をまとめてザクザクと切っていくと、あっという間に作業が終わりますが、ドライフードが飛び散りやすいので慎重に行ってください。
他にも、ジップロックに入れてかなづちで軽く叩いたり、すり鉢を使って綿棒で軽く砕く方法もあります。特にすり鉢は匂いがつきやすいので、ドッグフード専用に1つ持っておくと便利です。100円ショップでも手に入るので、小さいサイズを購入すると良いでしょう(^^)
もし粉末状にする場合は、フードプロセッサーやミルミキサーなどの調理家電が便利です。数秒で簡単に砕けるので、忙しいときの時短にもなります。ただし、粉末にするとワンちゃんが口の周りを汚しやすくなるので、食後のケアが必要です。また、粉が細かすぎるとむせることがあるので、粉にした後に水分を少し加えてあげると良いでしょう。
さらに、ドライフードを砕くのに便利なペット専用のフードクラッシャーもあります。価格も手頃で、自宅にフードプロセッサーやミキサーがない方には特におすすめです。
一度に砕く量が多い場合は、強度が強く長持ちしやすい業務用ミルミキサーがおすすめです。
口が小さな愛犬のために、ドッグフードを砕いて与えている飼い主さんも多いかと思います。しかし、ドライフードが硬くて砕くのが大変だったり、手間を減らしたいという場合は、最初から砕く必要のない小粒タイプのフードを選ぶのも一つの手です。
プレミアムドッグフードの中でも「カナガン」は、直径が約1cmと、海外製のドッグフードに比べて小粒で、小型犬にも食べやすいサイズです。同時に紹介している「ナチュラルドッグフード」よりもさらに小さめなので、特に口の小さなワンちゃんにおすすめです。
さらに、カナガンは中心に穴が開いているため、もし「これでも大きい」と感じるワンちゃんでも、簡単に砕いて与えることができます。少しずつサイズを調整しながら与えることで、最終的には元の大きさでも食べられるようになるかもしれません。その過程で噛む力がつき、丸呑みを防ぐ効果も期待できます。
お肉やお魚を50%以上配合したグレインフリーのドッグフード。粒が小さく食べやすい設計で小型犬にもおすすめです。