シニア期を迎えた愛犬の食事、今のままで大丈夫ですか?年齢を重ねた犬は、運動量や消化機能が徐々に低下し、若い頃と同じフードでは負担がかかることもあります。
この記事では、そんな高齢犬にぴったりなドッグフードの選び方と、おすすめ商品をご紹介します。関節や胃腸にやさしい成分、食いつきの良さなど、シニア犬の食事選びで迷ったらぜひ参考にしてください。
シニア犬向けのフードには、若い頃とは異なる栄養バランスや配慮が必要です。
シニア犬(一般的に7歳以上)になると、体の機能がゆるやかに衰え始めます。運動量の減少や筋力の低下により、必要なカロリーは減る一方で、関節や内臓を守る栄養素の重要性は増していきます。
また、消化吸収力や免疫力も年齢とともに落ちていくため、消化にやさしく、栄養をしっかり吸収できる食事が求められます。さらに、嗅覚や味覚が鈍ることで、これまでのフードを食べなくなるという悩みも多く見られます。
このように、シニア犬の食事は「カロリー控えめ+消化・関節・嗜好性サポート」が基本となります。
年齢を重ねた犬には、若いころとは異なる栄養のバランスが求められます。ここでは、シニア犬の健康維持のために意識したい栄養素や、配慮すべきポイントをご紹介します。
シニア犬には、筋肉の衰えを防ぐために良質なたんぱく質が必要ですが、代謝が落ちるためカロリー過多には注意が必要です。高たんぱく・低脂肪のフードを選ぶことで、筋肉を維持しながら肥満を防ぎ、体への負担を軽減できます。
年齢や運動量に合わせて量も調整しましょう。
加齢とともに関節のトラブルや免疫力の低下が目立ちやすくなります。
グルコサミンやコンドロイチンは関節の柔軟性を保ち、オメガ3脂肪酸や乳酸菌は免疫や腸内環境の維持に役立つとされています。こうした成分が含まれるフードを選ぶことで、シニア期の健康をしっかりサポートできます。
高齢犬にとってフード選びは、体調を維持するための重要なポイントです。ここでは、シニア犬に合ったフードを選ぶ際に注目すべき3つのポイントをご紹介します。
シニア犬は消化機能が衰えやすいため、消化吸収に優れた原材料を使ったフードが適しています。とくに、穀物よりも肉や魚などの動物性たんぱく質が主体のフードは、胃腸への負担が少なくおすすめです。
お腹がゆるくなりやすい子には、グレインフリーや低アレルゲンのタイプを選びましょう。
シニア犬は食欲が落ちたり、噛む力が弱くなったりするため、フードの香りや食感も重要です。小粒タイプややわらかめのフードは食べやすく、トッピングやふやかしで工夫するのも効果的です。
食いつきが悪い日が続く場合は、味や形状を見直してみると改善するケースもあります。また、ドライフードでもお湯でふやかしたり、細かく砕くことで食べやすくなり、食いつき改善が期待できます。
年齢を重ねると、肝臓などの内臓にも負担がかかりやすくなります。特に「慢性肝炎」は進行に気づきにくい病気のひとつ。食事によるサポートがとても大切です。
👉 犬の慢性肝炎の症状と食事の工夫について詳しく見る
ここでは、高齢犬にぴったりなおすすめドッグフードを4種類ご紹介します。関節ケア・消化サポート・嗜好性の高さなど、シニア犬の健康に配慮された特徴を持つフードを厳選しました。
タイプの異なる商品を選んでいますので、愛犬の好みに合わせて選んでみてください。
「どれを選べばいいか分からない」という方のために、4商品の特徴を比較できる一覧表も掲載しています。まずは一覧でチェックしてから、詳細を見ていくのもおすすめです。
商品名 | 主原料 | カロリー | 特徴 | おすすめポイント |
---|---|---|---|---|
モグワン | チキンとサーモン | 355kcal | グレインフリー・関節ケア | カロリー控えめ+香り強め |
Yum Yum Yum | チキン | 277〜348kcal | 国産・無添加 | 食欲が落ちた子に◎ |
安心犬活 | 牛・鶏・馬・魚 | 約350kcal | グレインフリー・関節ケア | 多肉×消化サポート |
ナチュラルチョイス | ラム・玄米 | 約360kcal | 関節・皮膚・消化対応 | 安心のブランド力 |
動物性たんぱく質が豊富で、シニア犬の筋肉維持をサポートしてくれるフード。グレインフリーかつ香料・着色料不使用なので、敏感な子にも安心です。
野菜や果物などの自然素材もバランスよく含まれており、栄養バランスのとれた内容。全年齢対応でシニア期の切り替えもスムーズです。
内容 | 詳細 |
---|---|
原産国 | イギリス |
容量 | 1.8kg |
主原料 | チキン・サーモン |
カロリー/脂質 | 361.5kcal / 10%以上 |
特徴 |
グレインフリー |
「食べない子でも食べてくれる」と評判の国産フード。素材にこだわったやわらかドライタイプは、嗜好性が高く、噛む力が弱くなった子でも安心して食べられます。香りも良く、小分けパックで使いやすいのもポイント。ドライタイプとのセットもあり、シニア犬の状態に合わせて選べます。
内容 | 詳細 |
---|---|
原産国 | 日本 |
容量 |
ドライ:500g |
主原料 | チキン |
カロリー / 脂質 |
ドライ:348kcal / 8.5%以上 |
特徴 |
香りが良い・小分け対応 |
肉・魚のバランスが絶妙な国産プレミアムフード。牛・鶏・馬・魚をバランス良く使用しており、高タンパク低脂質かつ栄養価の高い設計が魅力です。
さらに、善玉菌・乳酸菌・オリゴ糖など腸活成分が充実しており、便の状態が安定しにくいシニア犬にもおすすめ。全年齢対応ですが、栄養バランス的には特に高齢犬に向いています。
内容 | 詳細 |
---|---|
原産国 | 日本 |
容量 | 800g |
主原料 | 牛肉、鶏肉、馬肉、魚肉 |
カロリー / 脂質 | 約350kcal / 9%前後 |
特徴 |
多様なたんぱく源・腸活成分配合 |
自然素材を活かした総合栄養フードで、7歳以上のシニア犬に必要な栄養をバランスよくサポート。主原料には良質なラム肉を使用し、食いつきの良さと高い栄養価を両立しています。
皮膚や被毛の健康維持に役立つオメガ3・6脂肪酸やフィッシュオイルを配合し、関節ケアや免疫力維持にもつながるよう設計されています。
内容 | 詳細 |
---|---|
原産国 | アメリカ |
容量 | 800g、1kg、3kg 他 |
主原料 | ラム(肉)・玄米 |
カロリー / 脂質 | 約360kcal / 14〜15% |
特徴 |
皮膚ケア・消化サポート |
リンク
ここでは、シニア犬のフード選びに関して、飼い主さんからよく寄せられる疑問にお答えします。
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シニア犬用のフードはいつから切り替えるべきですか?
一般的には7歳前後が切り替えの目安とされています。犬種や個体差により異なるため、運動量や体調の変化を見ながら早めに対応するのがおすすめです。
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成犬用フードとシニア用フードの違いは何ですか?
シニア用は低脂肪・低カロリー設計で、関節や内臓、消化への負担を軽減できるよう配慮されています。また、関節ケア成分や消化サポート成分が追加されていることも多く、年齢による変化に合わせた設計になっています。
(タップで回答)
シニア犬がごはんを食べないときはどうすればいいですか?
まずは香りや食感の違うフードに変えてみるのがおすすめです。ウェットタイプややわらかドライに切り替える、温めて香りを立たせる、少量のふりかけを使うといった工夫で食欲が戻ることもあります。
年齢とともに、関節や消化機能の衰え、食欲の低下など、シニア犬ならではの体の変化が現れやすくなります。そんなときこそ、愛犬の体調や生活スタイルに合ったフードを選ぶことが大切です。
この記事では、シニア犬に向いているドッグフード4選と選び方のポイントをご紹介しました。愛犬の様子に合わせて、無理なく食べられて栄養バランスの整ったフードを取り入れましょう。
さらに快適なシニア期を過ごすためには、日々の生活環境やケアの工夫も重要です。気になる方は下記の記事も参考にしてください。
また、食事とあわせて日々のケアや環境づくりも大切です。
▼ シニア犬と快適に暮らすための健康管理とケアのコツはこちら
ぜひ、今回の内容を参考に、愛犬にぴったりのフードを見つけてあげてください。