カナガンとネルソンズを徹底比較

カナガンとネルソンズ比較

プレミアムドッグフードにはさまざまな種類があり、どれを選べばよいか迷ってしまうこともあると思います。そこで今回は、人気のプレミアムドッグフードである「カナガン」と「ネルソンズ」をさまざまな観点から比較していきます。

 

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カナガンとネルソンズの基本情報比較

まずはカナガンとネルソンの基本情報から比較。わかりやすく表にしてみました。

 

原産国 イギリス イギリス
容量 2kg 5kg
主原料 チキンまたはサーモン チキン

給餌量
(成犬5~10kg)

80~140g 105 ~150g

カロリー
(100gあたり)

376kcal 368kcal
公式サイト

 

カナガンとネルソンズは特徴がほとんど同じですが、100gあたりの価格はネルソンズの方が安いです。ネルソンズの給餌量は多めですが、それを考慮してもネルソンズの方がコストパフォーマンスが優れています。

 

以下では、さらに詳細な視点からカナガンとネルソンズを比較していきます。

カナガンとネルソンズの原材料比較

カナガンとネルソンズはそれぞれ公式ホームページで原材料を公表しています。カナガンのチキンとネルソンズで比較しました。

 

カナガンの原材料

チキン生肉26%、乾燥チキン25%、サツマイモ、エンドウ豆、ジャガイモ、エンドウ豆タンパク、アルファルファ、チキンオイル3.1%、乾燥卵3.1%、チキングレイビー1.6%、サーモンオイル1.2%、グルコサミン、メチルスルフォニルメタン(MSM)、リンゴ、ニンジン、ホウレンソウ、オオバコ、海藻、フラクトオリゴ糖、コンドロイチン硫酸、カモミール、セイヨウハッカ、マリーゴールド、クランベリー、アニス、コロハ、ミネラル類(鉄、亜鉛、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、ビタミン類(A、D3、E)

 

ネルソンズの原材料

チキン50%(乾燥チキン28%、チキン生肉22%)、サツマイモ、バターナッツスカッシュ、チキンオイル、エンドウ豆、チキングレイビー、エンドウ豆繊維、サーモンオイル、海藻パウダー、フラクトオリゴ糖、マンナンオリゴ糖、ニンジン、パースニップ、リンゴ、カボチャ、ミドリハッカ、インゲン豆、ブロッコリー、ローズマリー抽出物、パセリ、マリーゴールド、フェンネル、ショウガ、グルコサミン、ユッカ抽出物、クランベリー抽出物、コンドロイチン、ナシ、ビタミン類(A、D3、E)、ミネラル類(亜鉛、鉄、マンガン、銅、ヨウ素、セレン)、酸化防止剤(ミックストコフェロール、ローズマリー抽出物、パルミチン酸アスコルビル、クエン酸)

 

カナガンとネルソンズの原材料を比較すると、まず最も特徴的なのは主原料です。カナガンは骨抜きチキンを26%使用しているのに対し、ネルソンズは乾燥チキンを28%使用しています。ネルソンズの方が乾燥チキンの使用量が多いことがわかります

 

乾燥チキンと生肉は基本的に同じ種類のお肉を使用しているため、特に味の違いはありません。栄養面では、乾燥させたものの方がたんぱく質が多く含まれるという特徴がありますが、全体のたんぱく質量はカナガンが50%、ネルソンズが51%とほとんど差はありません。

 

また、乾燥チキンと生肉は食感に若干の違いがあり、これは犬の好みによりますので、どちらが良いとは一概には言えません。乾燥チキンはやや消化しにくいという点もありますが、生肉も製造工程で加熱して水分を飛ばしているため、それほど大きな違いはありません。

 

その他の成分については、カナガンとネルソンズはほぼ同じです。ただし、カナガンの方が配合量を詳細に表記しているため、より良心的と言えるでしょう。

カナガンとネルソンズの成分比較

カナガンとネルソンズの成分について比較していきたいと思います。ここでもホームページに公表されている数値を掲載します。

 

カナガンに含まれる成分

タンパク質:29%以上、脂質:15%以上、粗繊維:5.25%以下、灰分:11.25%以下、水分:9%以下、オメガ6脂肪酸:2.8%、オメガ3脂肪酸:0.9%、カルシウム:1.86%、リン:1.42%、エネルギー(100gあたり):376Kcal

 

ネルソンズに含まれる成分

タンパク質 28%以上、脂質 11%以上、粗繊維 5%以下、粗灰分 9%以下、水分 12%以下、オメガ6脂肪酸:4.2%、オメガ3脂肪酸:0.7%、カルシウム:1.72%、リン:0.98%、エネルギー(100gあたり) 368kcal

 

カナガンとネルソンズの成分を比較すると、カナガンの方がたんぱく質と脂質の含有量が多いことがわかります。一般的に、たんぱく質の多いドッグフードは良いとされていますので、健康なワンちゃんにはカナガンが適しているかもしれません。

 

ただし、病気がある場合や高齢の犬には、たんぱく質が多ければ良いというわけではないので注意が必要です。脂質についても、ワンちゃんの体重に応じて適切かどうかを見極めることが重要です。

 

オメガ6とオメガ3脂肪酸については、どちらが多ければ良いというものではなく、理想的な摂取比率があります。その比率は5:1から10:1とされていますが、これは人間にとっての理想比率であり、犬にも同様に適用されるとは限りません。

 

一般的に、オメガ6は過剰摂取になりやすいとされているため、多すぎるのは避けた方が無難です。

 

表を見ると、ネルソンズの方がオメガ6の含有量が約1.4%多いですが、これはそれほど気にするほどの差ではないと個人的には思います。

カナガンとネルソンズその他の比較

ここまでカナガンとネルソンズを比較してみてわかった方も多いと思いますが、実のところこの二つに大きな違いはありません。しかし、ここで終わってしまうと飼い主さんも迷ったままになってしまうのでここからはその他の違いをご紹介していきます。

 

開発者(コンセプト)の違い

 

カナガンの開発者は、かつて小さなペットショップを経営していたエディー氏です。彼は量販店で売られている粗悪なフードを見て、「本当に高品質なドッグフードを作りたい」という思いから開発を始めました。

 

一方、ネルソンズはブリーダーとして有名なマイク氏が開発したドッグフードです。マイク氏は高品質なフードを提供するだけでなく、「ドッグショーで重要な審査基準となる見栄えの維持にも効果のあるフード作り」というコンセプトを掲げています。

 

粒の大きさと形の違い

 

カナガンとネルソンズの粒サイズ

 

カナガンは丸型のフードで、ネルソンズは珍しい三角形のフードです。粒の大きさはカナガンが約1cm、ネルソンズが約1.3cmです。約3mmの差ですが、実際に見るとその違いがはっきりわかります。厚さはカナガンが0.5cm、ネルソンズが0.8cmです。

 

小型犬、特にチワワやプードルなど体重が5kg未満のワンちゃんには、カナガンがおすすめです。カナガンは噛みやすく、真ん中に穴が開いているのも特徴です。

カナガンとネルソンズ最終比較

色々とご紹介してきましたが、最後にカナガンとネルソンズはそれぞれどういうワンちゃんにおすすめなのかまとめました。

 

小型犬におすすめカナガン
カナガンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 安全面
  • 食いつき
  • 毛並み
  • コスパ

カナガンは、ネルソンズよりたんぱく質量が多く小粒で食べやすいという特徴があります。ワンちゃんの食いつきも全体の口コミを見るとカナガンの方が評価が高くなっています。

 

どんなに栄養価が高いドッグフードでも食べないと意味がないので、食いつきがいいということはとても大切なことです。

 

もし、カナガンとネルソンズどちらにしようか迷っている飼い主さんには、まずカナガンをおすすめします。

中型犬大型犬におすすめネルソンズ
ネルソンズイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 安全面
  • 食いつき
  • 毛並み
  • コスパ
ネルソンズの特徴

ネルソンズは、カナガンよりも100gあたりの価格が安いため、コスパ重視であればネルソンズの方がおすすめです

 

また、1袋当たり5kgと容量が多いので、多頭買いをしている場合や大型犬など給餌量が多いワンちゃんに適しているといえます。

 

その他、皮膚や毛質を改善してくれる成分が入っているため、そういったところがちょっと気になるというワンちゃんにもおすすめできるドッグフードです。

 

どちらも公式ページで安く購入できる定期購入をおすすめしていますが、不安な方は単品購入もあるので試してみてはいかがでしょうか。

 

ワンちゃんが問題なく1袋食べ切ったならお得な定期コースへの切り替えをおすすめします。