量販店に行くと、多種多様なドッグフードが並んでいますが、原材料を確認すると、あまり良くない成分が含まれていることが少なくありません。
そのため、市販のドッグフードに対する信頼が揺らぎ、「やはり愛情を込めた手作りごはんが一番だ」と考える方も多いでしょう。
手作りであれば、飼い主自身が何を使っているのかを確認でき、愛犬の体調や病気に応じた食事を提供できるため、私も個人的におすすめしています。
しかし、毎日となると手間やコストがかかり、実際には大変なことも事実です。そこで、今回は手作りドッグフードを考えている飼い主の皆さんに向けて、基本的なポイントをお伝えしたいと思います。
本格的に作るにはさまざまな知識が必要ですが、今回は特に押さえておきたい基本的な事項に焦点を当てています。これからドッグフードを手作りしようと考えている方は、ぜひご覧いただければ幸いです。
犬には、1日4mg/1kg以上の塩分が必要だとされています。これは、最低摂取量なので、実際のところは20~30mg/1kgほどあればOKでしょう。
ただし、それ以上になると心臓や腎臓への負担が大きくなります。塩味だと味付けが楽なうえにワンちゃんの食いつきも良くなるのでついついやってしまいですが気をつけてください。
薄味だと食べなくなってしまいますので作っていくうちに一番良い量を見つけてあげるといいですね。
犬は炭水化物を完全に消化する能力がないため、健康を維持するためには炭水化物の摂取を控えめにすることが望ましいです。そのため、米やパンなどの穀物は基本的に避けた方が良いでしょう。
「炭水化物を減らすとフードの量が少なくなってしまう」と心配される方は、必要な栄養素であるたんぱく質を肉から摂取し、愛犬の体調や気をつけたい病気に応じて栄養を選び、野菜をトッピングすることをおすすめします。
手作りに不慣れなうちは、炭水化物が多くなっても問題ありませんので、徐々に減らしながら最終的にはたんぱく質を中心とした食事にしてあげてください。
犬に与えてはいけない食べ物がいくつかあります。特に危険なものとして、ネギ類、チョコレート、ココア、ブドウ、レーズン、アボカド、キシリトールなどが挙げられます。
チョコレートなどはドッグフードに入れることはほとんどないと思いますが、ネギ類とアボカドは間違って入れられることがあるので注意してあげてください。
これらの食べ物を摂取すると、嘔吐や下痢といった症状が現れ、深刻な場合には命に関わることもあります。
まれに、ネギ類を食べても症状が出ない犬もいますが、継続的に摂取することで中毒を引き起こす可能性があるため、一度問題がなかったからといって再度与えることは厳禁です。愛犬の健康を守るために、これらの食べ物には十分に注意しましょう。
与えやすく調理にも楽な鶏のささ身などは、特にシニア犬には高たんぱく、低カロリーで手作りフードとしては人気です。脂身をきちんと除いてカロリーをコントロールできれば豚肉でも牛肉でも与えて問題ありません。
魚も火を通して骨を取り除いてあげれば良質な栄養分も多いので取り入れたいたんぱく質です。そこにキャベツや白菜、かぼちゃや、じゃがいもなどの野菜をトッピングするなどして作ってみてください。
いきなり慣れないごはんに変えてしまうと、食べなかったりするので切り替える場合はこれまでのドッグフードに少しずつ混ぜていくとよいでしょう。
まずは、加熱したささみまたはタラの切り身などのたんぱく質と、多種の野菜を混ぜて与えてみてください。慣れてきたら愛犬が飽きないように肉や野菜の種類を変えてレパートリーを増やしていきましょう(,,•ω•,,)و