初めての手作りドッグフードは、ワクワクする反面「本当にこれで大丈夫?」と不安になることもありますよね。市販フードにはない魅力や安心感がある一方で、栄養バランスや調理法など、気をつけたいポイントもたくさんあります。
この記事では、初心者の方でも無理なくスタートできる手作りごはんの基本と注意点をやさしく解説していきます。
「市販のフードで本当に大丈夫?」と感じたことはありませんか?手作りドッグフードには、愛犬の体調や好みに合わせられるという市販品にはない魅力がたくさんあります。
手作りごはんの一番の魅力は、どんな食材を使うかを自分で決められることです。添加物の心配が少なく、アレルギーや体質に配慮したメニューも考えられるため、愛犬の健康を第一に考えた食事ができます。
市販フードの原材料に不安を感じている方には、特に大きな安心材料になります。
犬も年齢や体調によって、必要な栄養バランスは異なります。手作りなら、肥満対策・シニア犬向け・アレルギー対策など、愛犬に合わせたオーダーメイドのごはんを用意できます。
「今日は食欲がないな…」と感じたときも、やさしいメニューに変更できるのが大きなメリットです。
手作りドッグフードにはたくさんのメリットがありますが、知識がないまま始めてしまうと逆に健康を損なってしまうことも。ここでは、手作りごはんを始める前に知っておきたい、注意点やありがちな落とし穴について紹介します。
手作りごはんでよくあるのが、たんぱく質やミネラルの不足、炭水化物の与えすぎといった栄養バランスの崩れです。見た目や愛犬の好みに合わせすぎると偏りが生じ、長期的には健康への悪影響も。
「栄養設計が難しい」と感じたら、まずはトッピングから始めるのもひとつの方法です。
食材によっては加熱不足による食中毒や寄生虫のリスクがあります。また、作り置きした場合の保存状態にも注意が必要で、冷蔵・冷凍管理を怠ると細菌が増殖する可能性も。
生肉や魚を使う際は、しっかりと火を通し、保存は清潔な容器で行いましょう。
塩分や糖分、香辛料の強い食材、玉ねぎやニンニクのように犬にとって有害な食材も存在します。「少しなら大丈夫」と思って与えてしまうと、思わぬ体調不良の原因になることも。
与えてはいけない食材については、以下の記事で詳しくまとめています。
愛犬の健康を支えるためには、見た目の良さや嗜好性だけでなく、栄養バランスを意識した構成が大切です。
犬にとって最も大切な栄養素は動物性のたんぱく質です。鶏のささみや胸肉、牛・豚の赤身、白身魚などを中心に、食事の半分以上はたんぱく源にするのが理想的。
皮膚や筋肉、内臓の健康を保つためにも、質の良いたんぱく質を意識しましょう。
犬は炭水化物の消化がやや苦手な動物です。白米やじゃがいもなどの炭水化物は、消化に配慮して柔らかく調理するのがポイント。
過剰摂取すると肥満や血糖値の乱れを招く可能性があるため、全体の1~2割を目安に控えめに加えましょう。
手作りごはんだけでは不足しやすいのが、脂質・ビタミン・ミネラル類です。脂質はオリーブオイルや亜麻仁油を少量加える、ミネラル類はサプリや栄養強化食品で補う方法もあります。
偏らずバランスよく与えることで、内側からの健康サポートにつながります。
「いきなり全部手作りにするのは不安…」という方も多いですよね。最初は完璧を目指す必要はありません。できる範囲から少しずつ始めることが、長く続けるコツです。
ここでは、無理なくスタートできるシンプルな手作りごはんの始め方をご紹介します。
初めての手作りごはんには、消化しやすく脂肪が少ない鶏ささみや白身魚がおすすめです。火を通して細かく裂いたものを、いつものドライフードに少し混ぜるだけでもOK。
慣れてきたら牛・豚の赤身や卵、豆腐など、使える食材の幅を徐々に広げていきましょう。
「一食すべて手作り」にこだわらなくても、普段のフードに1品追加するだけで手作り効果は感じられます。たとえば、茹でた肉や卵、少量の野菜を加えるだけでも、風味が増して食いつきもアップ。
※おすすめの野菜については、以下の記事をご覧ください。
👉犬に野菜を与えても大丈夫? >>
突然すべてを手作りに変えてしまうと、お腹の調子を崩したり、食べなくなることもあります。まずは市販フードに少しずつ混ぜて、3〜7日かけて切り替えるのが理想的です。
体調や便の様子を観察しながら、ゆっくりと慣れさせてあげましょう。
「毎日作らなきゃダメ?」「市販フードと混ぜても大丈夫?」手作りごはんに初めて挑戦する飼い主さんからよく聞かれる、ちょっとした不安や疑問にお答えします。
(タップで回答)
毎日手作りしないと意味がない?
毎日でなくても大丈夫です。週に1〜2回でも、愛犬にとって良い刺激になります。
(タップで回答)
手作りと市販フードを混ぜてもいい?
基本的には問題ありません。ただし、栄養バランスが崩れないよう量の調整が大切です。
(タップで回答)
味付けはどこまでOK?
基本は無味でOKです。人間用の味付けは避け、素材のうま味だけで十分おいしく食べてくれます。
手作りドッグフードは、愛犬の健康を思う気持ちを形にできる素敵な選択肢です。市販フードでは対応しきれない体調や好みに合わせて、より柔軟で安心なごはんを用意できるのは、手作りだからこそできること。
ただし、栄養の偏りや保存方法など、注意すべき点も多くあります。最初から完璧を目指す必要はありません。できることから少しずつ始めていくことで、手作りごはんは無理なく、楽しく、長く続けられます。
今回ご紹介した基本の考え方や始め方を参考にしながら、あなたと愛犬にぴったりの食事スタイルを見つけていきましょう。