「ジャンプを嫌がるようになった」「階段の上り下りで足をかばう仕草をする」──そんな変化に気づいたら、愛犬の関節に負担がかかっているサインかもしれません。
特に膝蓋骨脱臼(パテラ)や関節炎は、小型犬を中心によく見られるトラブルです。実は、こうした関節の悩みは毎日の食事からケアすることが可能です。
本記事では、関節サポートに配慮したドッグフードの選び方と、おすすめの3商品をご紹介します。大切な愛犬がいつまでも元気に歩き回れるよう、食事から見直してみましょう。
なお、関節ケアだけでなく、毎日のフード選びや栄養バランスの基本を知っておきたい方は、愛犬ごはんノート|ドッグフード選びと健康サポートもぜひ参考にしてください。
犬の関節トラブルには、膝蓋骨脱臼(パテラ)や関節炎、股関節形成不全など、さまざまな症状があります。
これらは体格や年齢、運動量などの影響を受けやすく、予防や緩和のためには、毎日の生活習慣と食事の見直しがとても大切です。
特に関節に必要な栄養素をしっかり摂ることで、症状の進行を遅らせたり、負担を軽減したりすることができます。
関節ケアが必要になる病気には、膝蓋骨脱臼(パテラ)をはじめ、関節炎や股関節形成不全、レッグ・ペルテス病などがあります。特に小型犬や高齢犬では、関節の構造が弱くなったり、軟骨がすり減ったりすることで発症しやすくなります。
こうした症状は、一度起こると慢性化しやすいため、早期の予防と軽減ケアが重要になります。
■ 膝蓋骨脱臼(パテラ)・・・膝の皿がずれて歩き方に異常が出る病気。小型犬に多く見られます。
■ 股関節形成不全・・・股関節がうまく発育しない大型犬に多い疾患。歩行時に違和感が出やすくなります。
■ レッグ・ペルテス病・・・股関節の骨が壊死する病気で、成長期の小型犬に多く見られます。
■ 前十字靱帯断裂、関節炎(変形性関節症)・・・膝の靱帯が切れることで痛みや腫れが起こり、突然の跛行が見られます。
■ 肘関節形成不全(肘異形成)・・・肘関節の発育異常により、歩行時に違和感や痛みが出やすくなります。
■ 関節炎(変形性関節症)・・・関節の摩耗や加齢で起こる慢性的な炎症で、歩行や動作がゆっくりになります。
関節を守る第一歩は、肥満を防いで関節への負担を減らすことです。体重が増えすぎると、膝や股関節に大きな圧力がかかり、軟骨や靭帯を痛めるリスクが高くなります。
高カロリーの食事や間食が多い犬ほど、関節トラブルを抱えやすくなるため、日常的なフード選びにも注意が必要です。
関節の健康を守るには、運動だけでなく食事の内容も大きく影響します。とくに小型犬や高齢犬は、関節構造が繊細だったり、軟骨の再生力が弱まっていたりするため、毎日のフード選びで余計な負担を減らすことが予防ケアにつながります。
関節サポートに配慮されたドッグフードを選ぶ際に注目したい栄養素や原材料のポイントを以下で解説します。
関節ケア用のドッグフードには、グルコサミンやコンドロイチンなどの成分が含まれているものがあります。これらは関節の軟骨や関節液に関わる重要な栄養素で、クッション性の維持や滑らかな動きをサポートしてくれます。
また、緑イ貝やMSM(メチルスルフォニルメタン)など、関節に良いとされる天然由来成分を配合したフードもあり、より高いケア効果が期待できます。
関節を守るには、骨や軟骨だけでなく周囲の筋肉の強化も不可欠です。そのためには、体を構成する材料となる動物性の良質なたんぱく質をしっかり摂ることが重要です。
筋肉が衰えると関節にかかる負担が直接的に増すため、タンパク質含有量が適正で、消化吸収の良いフードを選ぶことで、愛犬の体づくりを内側からサポートできます。
関節トラブルの原因のひとつに肥満による過負荷があります。そのため、脂質やカロリー量が調整されているフードを選ぶことも大切です。
また、保存料・着色料などの余計な添加物を避けることも、炎症やアレルギーのリスク低減につながります。できるだけ素材がシンプルで、内容の分かる原材料を使ったフードを選ぶことで、長期的な健康管理がしやすくなります。
小型犬に多く見られる関節トラブルですが、体重の重い大型犬のゴールデンレトリバーでも発症しやすい傾向があります。関節への負担を軽減しながら健康を支えるためには、食事選びにも十分な配慮が必要です。
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関節に負担をかけにくい食事を考えるうえで、関節成分が配合された専用フードや、体重管理に配慮された製品は強い味方です。
ここでは、グルコサミンやコンドロイチンなどの成分が含まれ、関節を内側からサポートしてくれるおすすめのドッグフードを3つご紹介します。関節ケアの目的や愛犬の体質に合わせて選んでみてください。
こんな犬におすすめ:筋肉づくりをしっかりサポートしたい子に
チキンとサーモンを主原料にした高たんぱくレシピ。オメガ3脂肪酸が豊富で、関節の柔軟性や動きのサポートに役立ちます。関節に不安のある犬や運動量の多い子にもおすすめです。
こんな犬におすすめ:原材料にこだわりたい・アレルギーが心配な子に
グラスフェッドビーフを使用した国産無添加フード。グルコサミンやMSMを配合し、軟骨の健康維持に貢献します。高たんぱく・低脂肪設計で、体重管理と関節ケアを同時に行いたい子に最適です。
こんな犬におすすめ:体重と関節の両方に悩みがある中〜高齢の犬に
動物病院での処方実績も多い療法食で、肥満傾向のある犬や、パテラ・関節炎を抱える犬の健康維持を目的とした設計です。
オメガ3脂肪酸、グルコサミン、コンドロイチンなどの関節サポート成分に加え、脂肪代謝をサポートするL-カルニチンや抗酸化成分も配合。
体重をコントロールしながら、関節の柔軟性や可動性も支えてくれます。小粒タイプで食べやすいのも魅力です。
国産素材を中心に添加物を抑えたやさしいレシピ。関節成分は控えめながら、脂質が低くカロリーも控えめなので、膝や腰に負担をかけたくない子の体重管理フードとして重宝されます。
関節ケアに関して、飼い主さんからよくいただくご質問をまとめました。日々のケアやドッグフード選びの参考になれば幸いです。
(タップで回答)
関節にトラブルがあっても運動は必要?
はい。軽い運動は筋肉の維持や関節の安定につながります。特に散歩は無理のない範囲で続けたい習慣です。ジャンプや階段の昇降など関節に大きな負担がかかる動きは避け、歩く距離や時間を調整しながら継続しましょう。
(タップで回答)
手作り食で関節ケアはできますか?
可能ではありますが、関節をサポートする栄養素を必要量含めてバランスよく与えるには、専門的な知識が求められます。栄養が偏ると逆効果になることもあるため、獣医師や栄養士に相談のうえで行うのが安心です。
(タップで回答)
サプリメントとフードを併用してもいいですか?
基本的には併用可能ですが、フードにすでにグルコサミンやMSMなどの関節成分が含まれている場合は、摂りすぎによる過剰摂取に注意が必要です。サプリを与える際は成分量を確認し、必要に応じて量を調整しましょう。
関節への負担が気になる犬には、フードとあわせてサプリメントでのケアも効果的です。関節に配慮した犬用サプリメントの選び方も参考にしてみてください。
関節の不調は、年齢や犬種にかかわらず、多くの犬に起こりうるトラブルです。膝蓋骨脱臼や関節炎などの症状は、進行するまで気づかれにくいこともあるため、予防ケアがとても大切です。
特に毎日の食事は、関節の柔軟性や筋肉の維持、体重管理に大きく影響します。愛犬の状態や体質に合ったドッグフードを選ぶことで、足腰への負担を減らし、元気に過ごす時間を延ばすことができます。
今回ご紹介したような関節成分や体重管理に配慮されたフードを取り入れつつ、生活習慣の見直しや定期的な運動・ケアも心がけることで、より総合的な関節サポートが可能になります。
年齢を重ねてもいきいきと動ける身体を維持するために、今日からできることから始めてみてください。