去勢や避妊手術を受けたあとの愛犬は、体質が変わって太りやすくなることがあります。
この記事では、手術後の体に配慮したフードの選び方と、おすすめの商品をご紹介。健康的に体重を管理して、ずっと元気に過ごすためのヒントをお届けします。
犬は去勢・避妊手術を受けた後、性ホルモンの影響が減少することで基礎代謝が落ち、食欲が増す傾向があります。そのため、以前と同じ量のごはんやおやつを与えていると、徐々に体重が増加してしまうことも。
特に小型犬や運動量が少ない犬では、太りやすさが顕著に現れやすいため注意が必要です。
ホルモンバランスの変化は、体だけでなく気持ちの変化にも影響を与えることがあります。 去勢・避妊後に見られる性格や行動の変化についてはこちらの記事をご覧ください。
手術後の体の変化は見た目ではわかりにくいため、体重が増えてから慌てて対処するケースも少なくありません。太る前にフードを切り替えて、余分な脂肪を溜め込まないようサポートしてあげることが理想です。
低カロリー高たんぱく、かつ満腹感を得やすいレシピや、腸内環境を整える成分が含まれているフードがおすすめです。
去勢・避妊後は太りやすくなるため、肥満対策に適したフードを検討するのもおすすめです。
愛犬の体質や年齢に合ったフードを選ぶことで、太りにくく健康的な体を維持できます。ここでは特に注目したい栄養素や成分を紹介します。
筋肉量を保つことは、基礎代謝を維持するうえで非常に重要です。たんぱく質は良質な動物性原料を主とし、脂肪分は控えめなレシピを選ぶのが基本。シニア犬では特にこのバランスが鍵になります。
脂肪をエネルギーに変える働きを持つL-カルニチンや、腸内環境を整える不溶性・水溶性の食物繊維は、体脂肪の蓄積を防ぐうえで効果的な成分です。肥満予防だけでなく、便通の改善にも役立ちます。
食事の量を極端に減らすとストレスや吠え癖の原因にもなり得ます。少ない量でしっかり満足できるよう、粒の形状や食物繊維の含有量に工夫されたレシピを選ぶのがおすすめです。
なお、去勢・避妊後は年齢によっても栄養バランスを調整することが大切です。愛犬の年齢に合ったフードもぜひチェックしてみてください。
ここでは、去勢・避妊後の体質に配慮したおすすめドッグフードを5つご紹介します。それぞれの特徴を比較しながら、愛犬にぴったりのフード選びの参考にしてください。
低脂肪かつ動物性たんぱく質が豊富で、食物繊維とL-カルニチンのバランスが優れた設計。満腹感も得やすく、体重コントロールをしながら健康維持ができる人気商品です。
グレインフリーかつ動物性たんぱく質中心のレシピで、体重管理をサポート。腸内環境にも配慮されており、皮膚や被毛の健康維持にも役立ちます。
去勢・避妊後の犬向けに開発された専用レシピ。高たんぱくでカロリーは抑えつつ、味にも工夫が施されており、食いつきが良いのが特長です。
獣医師推奨ブランドとして信頼されており、低カロリー・高繊維・抗酸化成分をバランスよく配合。太りやすい体質の子にも続けやすい品質が魅力です。
運動量の少ない犬や体質的に太りやすい犬に向いており、高たんぱく・低GI設計。放し飼い鶏肉を使用し、自然由来の栄養素が豊富に含まれています。
去勢や避妊をすると愛犬の体質や食事の管理に関して、さまざまな疑問が出てきます。ここでは、飼い主さんからよく寄せられる質問にやさしくお答えします。
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去勢・避妊後はすぐにフードを切り替えた方がいいですか?
はい、可能であれば手術後すぐのタイミングで切り替えるのがおすすめです。体の変化が始まる前に、カロリーや脂肪分が抑えられたフードに変えることで、体重の急増を防ぎやすくなります。
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去勢・避妊後はどのくらい太りやすくなりますか?
個体差はありますが、基礎代謝が約20%ほど落ちるとも言われています。今までと同じ食事量でも太ってしまう子が多いため、フードの見直しや運動量の調整が大切です。
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去勢・避妊後のフードは一生続けなければいけませんか?
必ずしも一生ではありません。年齢や体型に応じて、シニア用や療法食への切り替えも検討します。ただし、太りやすい体質は維持されることが多いため、低カロリー設計のフードを基本に考えるのが安心です。
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去勢・避妊後のフードはいつまで続ければいいですか?
一般的には術後6ヶ月〜1年ほどが目安ですが、太りやすい体質の犬はその後も継続して与えることが推奨されます。愛犬の体重や体型の変化を見ながら、通常フードへの切り替え時期を判断しましょう。
去勢・避妊手術は愛犬の将来を考えた大切な選択ですが、それに伴う体質の変化にも配慮が必要です。
手術後は食欲が増す傾向があるため、なるべく早い段階で体質に合ったフードに切り替えることが、太りにくく元気な体を保つカギとなります。
日々の食事が、愛犬の健康寿命を支える大切な要素であることを忘れずに、無理のない範囲で見直していきましょう。