愛らしい外見と常に走り回るやんちゃさが特徴のジャック・ラッセル・テリア。映画や人気に登場することもあって、日本でも人気を集めています。
この記事ではそんなジャック・ラッセル・テリアの歴史や特徴、おすすめのドッグフードなどをご紹介します。
犬種 | ジャック・ラッセル・テリア |
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原産国 | イギリス |
体重 | 5~7kg |
寿命 | 13~15歳 |
ジャックラッセルテリアは、コンパクトながら筋肉質で力強い体を持つ小型犬です。 その体高は約25〜30センチ、体重は約5〜7キロと、やや小柄な体型が特徴です。
いずれも防水性があり、狩猟犬としての用途を重視して発達したものです。毛色は白を基調とし、黒や茶色、またはその混合が入るパターンが一般的です。
尾は短くカットされることが多いものの、自然な状態では適度な長さで上向きに持ち上げられることが一般的です。全体的には愛らしくもありつつ実用的で、ジャックラッセルテリアの慎重な性格を象徴しています。
ジャックラッセルテリアの歴史は、19世紀初頭のイギリスに遡ります。 この犬種は、ジョン・ラッセル牧師(愛称「ジャック」)によって開発されました。
彼は狩猟愛好家であり、特にキツネ狩りに適した犬を育てることを目指しました。フォックステリアを基礎に、狩猟能力を高めるための選択的な交配が行われ、最新ジャックラッセルテリアの原型が誕生したのです。
この犬種は、俊敏性、耐久力、そしてキツネの巣穴に潜り込める小型の体格が特徴です。
その後、20世紀に入ってと、作業犬としてだけでなく家庭犬としても人気を博しました。 特にアメリカやオーストラリアでは、牧場犬や家庭犬としての需要があり、世界中で愛される犬種へと成長しました。
ジャックラッセルテリアと非常に近い犬種にパーソンラッセルテリアがいますが、彼らはジャックラッセルテリアの本来の姿を回復させた犬種でありやや体型が大きいのが特徴です。
1994年にヒットした映画「マスク」で、主人公のジム・キャリーの相棒である「マイロ」役を勤め、一躍人気の犬種になりました。
ジャックラッセルテリアは、非常に陽気でエネルギッシュな性格が特徴です。 子犬の頃から好奇心旺盛であり、新しいことに興味を持ち続けます。
そのため、適切な運動と退屈にならない程度の刺激を与えることが大切です。自信に満ちあふれ、時には頑固な一面も見せますが、飼い主への愛情は深く、忠誠心が強いです。
遊び好きな性格から、子供たちとも良い関係が築きやすいですが、非常に慎重であるため、エネルギーを発散できる環境が必要です。狩猟犬としてのルーツを持つため、鋭い嗅覚と追跡本能があり、小動物を追いかける性質が現れることがあります。
社会性を高めるためには、幼少期から適切な社会化トレーニングを行うことが重要です。 それに加えて、独立心が強いため、しっかりとしたしつけが求められますが、それがうまくいけば、ジャックラッセルテリアは生涯続く素晴らしい伴奏となります。
ジャックラッセルテリアは、短毛ではありますが、意外にも抜け毛の量が多い犬種です。 これは、二重構造の被毛を持つためで、アンダーコートが季節の変わり目に大量に抜けるそのため、抜け毛対策として定期的なブラッシングが必要です。
特に、春と秋の換毛期には、週に数回、スリッカーブラシやラバーブラシを使って毛を抜いてあげてください。
また、日常の手入れとして、被毛の清潔さを保つために適度なシャンプーもおすすめです。粘着ローラーを活用すると、抜け毛を効率的に処理することができます。
さらに、バランスの良い食事や健康管理も、被毛の状態を良くするために重要です。
ジャックラッセルテリアは、比較的健康で寿命も長い犬種ですが、遺伝的にかかりやすい病気がいくつかあります。
その一つが「膝蓋骨脱臼」で、小型犬に多く見られる膝の骨が外れる病気です。この病気は、運動中の痛みが現れることが特徴です。
また、「水晶体脱臼」という目の病気も一般的で、放置すると失明の危険があるため、早期の発見と治療が重要です。さらに、聴覚に関する問題も報告されており、先天的な聴力や加齢に伴う聴力低下が挙げられます。
信頼できるブリーダーから犬をお迎えすることで、遺伝病のリスクを軽減することも可能です。 飼い主として、彼らの健康を守るため日常的に観察し、異常があれば早めに対応する姿勢が求められます。
先天性門脈シャント、急性膵炎、腸リンパ管拡張症、水頭症、気管虚脱、膝蓋骨脱臼、前十字靭帯断裂、レッグペルテス、水晶体脱臼、白内障、乾性角結膜炎、マラセチア皮膚炎、アレルギー性皮膚炎、聴覚障害、歯周病など。
ジャックラッセルテリアは慎重でエネルギッシュな犬種ですが、遺伝的な要因や体質により、特定の病気にかかりやすい傾向があります。これらの病気を予防・管理するために、正しいドッグフードを選ぶことが大切です。
積極的な運動が好きな犬種なので、膝関節への負担が大きくなり、膝蓋骨臼になりやすいです。関節の健康をサポートするグルコサミンやコンドロイチン、炎症を軽減し関節を保護するオメガ3脂肪酸を積極的に与えると良いでしょう。
皮膚が敏感な個体も多く、アレルギーや皮膚炎が発生することがあります。皮膚や被毛の健康を維持するオメガ3とオメガ6脂肪酸、皮膚の回復を助ける抗酸化作用を持つビタミンEや亜鉛は皮膚疾患ケアに効果的です。
また、サーモンやラムなどのアレルギーを起こしにくいタンパク質を主原料にしたドッグフードもおすすめです。
小型犬は特に、歯石が付きやすく歯周病を起こしやすいといわれています。ウェットフードは歯石が付きやすいため、歯石の付着を防ぐうように設計された硬めの粒のドライフードがおすすめです。
また、特定の歯周ケア成分を含む(ポリリン酸ナトリウムなど)犬用の歯磨きガムも効果的です。
ジャックラッセルテリアは活動的ではありますが、食欲旺盛で運動不足になると肥満になりやすい傾向があります。カロリーが高すぎるフードは避け、脂質が少ないものを選ぶようにしましょう。
ジャックラッセルテリアがかかりやすい病気を踏まえ、おすすめのドッグフードを3つご紹介します。