グレートピレニーズ飼育とおすすめドッグフード

グレート・ピレニーズは名前の通り、フランスのピレネー山脈で飼われていた犬で、日本、アメリカでは、グレート・ピレニーズと呼ばれていますが、ヨーロッパ(特にイギリス)では、ピレニアン・マウンテン・ドッグと呼ばれています。

 

大型犬に分類され体格のいい犬種ですが、穏やかな性格を持つ個体が多く飼い犬としても人気があります。

 


グレート・ピレニーズの歴史

グレートピレニーズは、フランスとスペインの国境に位置するピレネー山脈で何世紀にもわたって牧羊犬として活躍してきた犬種です。その歴史は古く、紀元前から家畜を守るための犬として飼われていたとされています。

 

グレートピレニーズは、主に羊をオオカミやクマなどの外敵から守る役割を果たし、その強靭な体力と忍耐力、そして優れた判断力が求められました。ときの経過とともに厚いダブルコートの被毛が発達し、寒さや雨から身を守るのに適した体型となっています。

 

17世紀に入っても、フランスの貴族や王族の間でその美しさや知性が認められ、城の番犬や貴族の愛玩犬としても愛されるようになりました。

 

これにより、ピレネー山脈だけでなくフランス全土でその人気が広まりましたが、その近隣、羊ピレネー地方では引き続き牧犬としての役割を果たしていますを実行続けました。

 

20世紀に入ると、グレートピレニーズはヨーロッパやアメリカへ輸出され、愛玩犬やショードッグとしても人気を集めました。 特にアメリカでは1940年代に犬種標準が設定され、純血種としての繁殖が進められています。

グレートピレニーズの見た目の特徴

グレートピレニーズは、その雄大な優雅な姿が特徴的な大型犬で、まるで「白い熊」を思わせる風貌を持っています。 体高はオスで70~82cm、メスで65~74cmに達し、筋肉質骨太な体型ながらもバランスが取れていて、力強さと優美さが感じられます。

 

犬種 グレート・ピレニーズ
原産国 フランス・ピレネー地方
体重

オス:45~50kg
メス:40~45kg

寿命 10~12歳

 

グレート・ピレニーズは被毛の密度が高いため、保温性と防水性に優れ、寒冷地での生活にも適応しています。毛色は主に純白で、顔や耳の周りにグレーやベージュのマーキングが入ることもあり、全体非常に清潔感と気品を備えた印象を与えます。

 

顔立ちは穏やかで、特にアーモンド型の目の温かみを感じさせ、優しさに満ちた表情をしています。 耳は小さく頭の横に垂れ、リラックスしている途中で柔らかく下がり、警戒していると少し持ち上がって感情を表します。

 

また、長くてふさふさとした尻尾も特徴的で、気持ちが落ち着いていると自然に垂れ、興奮したり警戒したりすると優雅に持ち上がります。

グレート・ピレニーズの性格

グレートピレニーズは、穏やかで落ち着いた性格が特徴で、家族に対してとても愛情深い犬種です。

 

もともと牧羊犬として働いていたため、独立心が強く、自分で判断して行動する能力が高いです。 家族や家を守るという意識が強く、警戒心があるため、番犬としても優れています。

 

他の犬や動物、子どもも比較的うまくやっていける社交的な一面もありますが、独立した性格から、指示に従うよりも自分のペースを重んじる傾向があります。

 

そのため、トレーニングには忍耐と一貫したアプローチしつけをする際は、厳しさよりも優しさや根気強さを重視すると、グレートピレニーズ把握が容易になります。

 

本能的に家族に対して非常に献身的で、特に子どもたちを守る姿勢が見られるため、家族犬として非常に適しています。

グレート・ピレニーズの飼育で注意すること

グレートピレニーズを飼育する際には、その性格や体格に合わせた配慮が必要です。 まず、大型犬であるため、広いスペースが必要です。

 

運動量も多いため、毎日の散歩や十分な運動が必要です。激しい運動よりも適度な散歩や遊びでリラックスさせてあげる方が適しています。 長時間の単独や大切に飼育はストレスになりやすいため、広めの庭や大きなリビングがある環境が理想的です。

 

次に、グレートピレニーズは独立心が強く、自分で判断する習性があるため、しつけには忍耐と継続性が求められます。初めてみる他の動物に対して注意を示すことがあります。幼少期から社交性を高めるためのトレーニングや環境慣れが大切です。

 

また、被毛が多くて密度が高いダブルコートのため、日々のブラッシングが欠かせません。 特に換毛期には抜け毛が増えるため、ブラッシングを丁寧に行うことで毛の絡まりや皮膚トラブルを防ぐことができます。

 

さらに、耳や目なども汚れやすいので、定期的なケアが必要です。

グレート・ピレニーズがかかりやすい病気

グレートピレニーズは、大型犬ならではの健康リスクを負いやすいため、普段からの注意が重要です。

 

関節疾患(股関節形成不全・肘関節形成不全)

グレートピレニーズは大型犬であるため、特に股関節や関節の形成不全にかかりやすく、痛みや運動障害の原因となります。 この病気は遺伝的な要因も大きいため、激しい運動を避け、成長期に負担がかからないように配慮することが重要です。

 

また、定期的な検診で関節の状態をチェックし、症状が見られたら早めにに対処することも大切です。

 

膝蓋骨脱臼

膝蓋骨脱臼も比較的よく見られる病気で、膝の骨が外れやすくなり、歩行や運動に支障をきたすことがあります。 特に肥満が進むと関節に負担がかかり、症状が進みやすいため、体重管理をしっかり行うことが予防に役立ちます。

 

適切な食事と無理のない習慣を続け、関節にかかる運動の負担がかからないようにしましょう。

 

胃捻転(胃拡張・捻転症候群)

大型犬全般に多い病気ですが、グレートピレニーズも胃捻転になりやすい犬種です。予防のために、食事の後はしばらく安静にさせて、激しい運動は控えるようにしましょう。

 

また、一度に大量の食事を与えず、1日に2~3回に分けて与えるとリスクを軽減できます。

 

眼疾患(白内障・進行性網膜萎縮)

グレートピレニーズは遺伝的に目の病気が発生しやすい傾向があり、特に白内障や進行性網膜縮萎(PRA)に注意が必要です。

 

目の異常や知覚の変化が見られた場合は、早めに動物病院で検査を受けましょう。 定期的に目の状態をチェックし、涙や目やにが多い場合も正しくケアすることが予防につながります。

 

皮膚トラブル

グレートピレニーズは厚いダブルコートの被毛を持つため、次第に皮膚炎や湿疹ができやすいです。 特に毛期には被毛が絡まりやすく、毛が密集すると皮膚が蒸れて菌が繁殖しやすくなります。

 

予防として、定期的なブラッシングで抜け毛を取り除き、皮膚が清潔で通気性を保てるようにすることが大切です。

 

健康面で普段から気をつけておきたいこと

グレートピレニーズの健康を守るためには、まずは体重管理が重要です。 体重が増えると関節に負担がかかり、関節疾患や膝蓋骨脱臼のリスクが高まります。

 

食事内容には気を配り、適量を守ることまた、毎日からの適度な運動も維持に役立ちますが、成長期やシニア期には健康の無理のない範囲で行いましょう。

 

さらに、定期的な健康チェックと予防接種を行い、異常もしあれば早めに対処することも重要です。

 

グレートピレニーズの寿命は10~12年ほどとされているため、これらの病気のリスクを把握し、日頃からのケアを怠らないことで、愛犬が健やかで快適な生活を送れるようサポートすることが大切です。

 

股関節形成不全、肘関節形成不全、膝蓋骨脱臼、胃拡張、胃捻転、骨肉腫、外耳炎、汎骨炎、皮膚炎、白内障、進行性網膜縮、熱中症など。

グレート・ピレニーズにおすすめのドッグフード

グレート・ピレニーズのドッグフード選びのポイントとおすすめドッグフードを5つご紹介します。

 

グレート・ピレニーズのドッグフード選びのポイント

グレートピレニーズは、大型犬特有の関節疾患や胃捻転、皮膚トラブルなどのリスクがあるため、これらを予防・軽減するための栄養が含まれるドッグフードが適しています。

関節サポートを重視したフード

グレートピレニーズは股関節形成や膝蓋骨脱臼といった関節トラブルのリスクがあるため、グルコサミンやコンドロイチンが豊富に含まれたドッグフードがおすすめです。

 

また、オメガ3脂肪酸(特にDHAとEPA)も抗炎症効果があり、関節の動きをサポートするため重要視したい成分の一つです。

 

消化に優しいフード

胃捻転のリスクを減らすために、消化がしやすいフード選びも大切です。高繊維かつ低脂肪なフードは消化を助け、胃腸の健康維持に役立ちます。

 

プロバイオティクスやプレバイオティクスが配合されたドッグフードも腸内環境を整え、消化不良を軽減するのに効果的です。

 

皮膚と被毛の健康を考えるフード

グレートピレニーズのダブルコートは皮膚トラブルが起こりやすいため、皮膚や被毛の健康をサポートするビタミンE、亜鉛、オメガ3とオメガ6脂肪酸が含まれているドッグフードが適しています。機能を高め、被毛を健康で艶やかに保つ効果があります。

 

体重管理に配慮したフード

体重管理も健康維持にとって大切なポイントです。肥満は関節への負担を増加させ、膝や股関節へ悪影響を及ぼします。低カロリーかつ高タンパクなフードは筋肉を維持しつつ、体重管理をサポートします。

 

また、L-カルニチンが配合されたフードは脂肪代謝を促進し、体重コントロールに役立ちます。

 

穀物やアレルゲン対応のフード

皮膚が敏感なグレートピレニーズには、穀物アレルギーや特定の食材に反応を示す場合もあります。

 

そのため、皮膚炎を起こしやすい場合は特に、穀物フリーや低アレルゲンのフードが適しています。穀物の代わりに芋や豆類などが代替炭水化物として使用されており、アレルギー症状の軽減に役立ちます。

 

グレート・ピレニーズにおすすめのドッグフード

グレート・ピレニーズの特徴やかかりやすい病気を考慮したおすすめのドッグフードを5つご紹介します。

 

グレート・ピレニーズに最適カナガン
カナガンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • 消化吸収力
  • 皮膚の健康
  • 体重管理
  • アレルギー対策
  • 価格
商品情報
原産国 イギリス
主原料 チキンまたはサーモン
容量 2kg
カナガンの特徴

関節をサポートするグルコサミン、コンドロイチン、MSM、消化吸収効果のあるフラクトオリゴ糖、その他オメガ3脂肪酸、オメガ6脂肪酸などグレート・ピレニーズがかかりやすい病気すべてをカバーするグレインフリードッグフード

 

大型犬にはうれしいまとめ買い割引もあります。

ネルソンズイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • 消化吸収力
  • 皮膚の健康
  • 体重管理
  • アレルギー対策
  • 価格
商品情報
原産国 イギリス
主原料 チキン
容量 5kg
ネルソンズの特徴

快調な毎日をサポートする2種類のオリゴ糖(マンナンオリゴ糖・フラクトオリゴ糖)の2種を配合したドッグフード。中型・大型犬でもしっかりと噛んで食べられるよう粒のサイズを1辺1㎝と適度な大きさに設定されています。

ウルフインサイト エンハンスト ラムイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • 消化吸収力
  • 皮膚の健康
  • 体重管理
  • アレルギー対策
  • 価格
商品情報
原産国 イギリス
主原料 ラム
容量 1kg/6kg/12kg
ウルフインサイト エンハンスト ラムの特徴

消化吸収を助けるフラクトオリゴ糖の他、プレバイオティクス食品と知られるサツマイモを使用したグレインフリードッグフード。

 

プレミアムドッグフードでありながらコスパが非常に良いためグレート・ピレニーズのような大型犬におすすめです。

アカナア グラスフェッドラムイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • 消化吸収力
  • 皮膚の健康
  • 体重管理
  • アレルギー対策
  • 価格
商品情報
原産国 カナダ
主原料 ラム
容量 2kg/6kg/11.4kg
アカナア グラスフェッドラムの特徴

子羊の肉を使用した、全犬種・全ライフステージの犬に向けたドッグフード。単一原材料のため食物アレルギーを持つ犬に向いています。

 

ハッピードッグ モンタナイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 関節サポート
  • 消化吸収力
  • 皮膚の健康
  • 体重管理
  • アレルギー対策
  • 価格
商品情報
原産国 ドイツ
主原料 馬肉
容量 80g/1kg/4kg/10kg
ハッピードッグ モンタナの特徴

高タンパク低脂肪、皮膚の健康を維持する亜鉛を含んだ馬肉を使用したレシピ「モンタナ」。オメガ3、オメガ6脂肪酸を豊富に含み、健康で艶やかな皮膚と被毛の維持にも最適です。