キャバリアは心臓病にかかりやすい?

キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル(以下、キャバリア)は、その愛らしい見た目と穏やかな性格で世界中の愛犬家から愛されている犬種です。

 

長い耳と豊かな被毛、そして人懐っこい性格を持つキャバリアは、ペットとして理想的な存在です。

 

この記事では、キャバリアの特徴、歴史、性格、健康面に焦点をあて、彼らがどんな犬種なのかを詳しく解説します。

 


キャバリアの見た目の特徴

キャバリア

犬種 キャバリア・キング・チャールズ・スパニエル
原産国 イギリス
体重 6~8kg
寿命 9~14年

 

成犬のキャバリアの体高は約30〜33cm、体重は約5.9〜8.2kgとされています。見た目は小さく見えますが、骨格がしっかりしているため、適度に筋肉質な体格をしています。

 

キャバリアの被毛は中程度の長さで、シルクのような柔らかな肌触りが特徴です。 耳や胸、尾などに豊富な飾り毛があり、とてもエレガントな印象を与えます。

 

毛色はブレハイム、トイカラー、ルビー、ブラック&タンの4種類が主流です。


キャバリアの歴史

キャバリアの祖先は、16世紀から17世紀にかけてヨーロッパで人気を博したスパニエル犬とされています。 特にイギリスのチャールズ1世やチャールズ2世がこの犬をこよなく愛し、王室の象徴ともなりました。

 

このことから「キング・チャールズ・スパニエル」という名前が付けられたと言われています。

 

19世紀後半、ペキやニーズパグといった短頭種が交配され、従来のスパニエルとは異なる短い鼻の「キング・チャールズ・スパニエル」が主流となりました。

 

その後、 「尖った長い鼻を持つスパニエル」を復元しようとして、現在のキャバリア・キング・チャールズ・スパニエルが誕生しました。 1930年代にはイギリスで公認犬種として登録され、その後世界的に人気の犬種になりました。

キャバリアの性格

キャバリアはとても人懐っこく、家族や飼い主に対する愛情が深い犬種です。穏やかで優しく、遊び好きとしても知られています。

 

環境への順応性が高く、他の犬や猫、さらには子どもとも友好的に接することができるため、多頭飼いや家族にも適しています。

 

キャバリアは無駄吠えが少なく、室内犬としては非常に飼いやすい性格です。 基本的には穏やかな性格ですが、そこそこに遊び好きな面もあり、ボール遊びや散歩を楽しむ姿を見ることができます。

キャバリアの抜け毛の量

キャバリアは「シングルコート」の犬種ではなく、「ダブルコート」の被毛を持っています。そのため、換毛期(春から秋)には特に抜け毛が増えますが、年間一定の抜け毛があります。

 

美しい毛並みを維持するには、定期的なブラッシングが必要です。 週に2〜3回のブラッシングを行うことで、毛の絡まりやもつれを防ぐだけでなく、皮膚の健康を守ることができます。

キャバリアがかかりやすい病気 特に心臓病に注意

キャバリアは健康的で丈夫な犬種ではありますが、遺伝的に特定の病気になりやすい傾向があります。特に心臓病になることが多いため、普段から定期的に検診を行うことをおすすめします。

 

僧帽弁閉鎖不全症

僧帽弁閉鎖不全症は心臓の弁が正常に閉じなくなる病気で、血液が逆流し、心臓に負担がかかる状態になります。 キャバリアはこの病気の発症率が高く、特に高齢犬に場合には注意が必要です。

 

僧帽弁閉鎖不全症の症状

・運動を嫌がる、疲れやすい
・咳や呼吸困難
・食欲不振
・体重減少
・腹部のふくらみ(腹水)

 

僧帽弁閉鎖不全症は完全に予防することは難しいですが、定期的な健康診断や心臓検査を行うことで早期発見が可能です。また、体重管理や適度な運動も健康維持に役立ちます。

 

僧帽弁閉鎖不全症、心不全、角膜ジストロフィ、慢性膵炎、脊髄空洞症、、短頭種気道症候群、乾性角結膜炎、白内障、外耳炎、肥満、アレルギー性皮膚炎など。

キャバリアにおすすめのドッグフード

キャバリアは、特に心臓病(僧帽弁閉鎖不全症)にかかりやすい犬種として知られています。そのため、健康をサポートし、心臓病のリスクを軽減するために適切な栄養素が含まれたドッグフードを選ぶことが重要です。

 

以下に、キャバリアにおすすめの栄養素と、それを含むドッグフードを選ぶ際のポイントを解説します。

 

キャバリアのドッグフード選びのポイント

タウリン

タウリンは心臓の健康をサポートするアミノ酸の一種です。僧帽弁閉鎖不全症の予防や進行を遅らせるために有効とされ、心臓の筋肉機能を維持する役割を果たします。

 

タウリンは肉類(特に心臓やレバーなどの内臓)や魚介類に豊富に含まれています。

 

L-カルニチン

L-カルニチンは脂肪をエネルギーに変えるのを助ける栄養素で、心臓のエネルギー代謝をサポートします。これにより、心臓が健康に機能し続けるのを助ける効果があります。

 

オメガ3脂肪酸(EPA・DHA)

オメガ3脂肪酸は、心血管系の健康をサポートすることで知られています。炎症を中心に効果があり、心臓や関節、皮膚の健康を維持するのに役立ちます。サーモンオイル、イワシ、マグロなどの魚に多く含まれます。

 

抗酸化成分(ビタミンC・E、ポリフェノールなど)

抗酸化成分は、細胞を酸化ストレスから保護し、老化や病気の進行を遅らせる効果があります。心臓病のリスクを軽減するためにも重要な成分の一つです。

 

ブルーベリー、クランベリー、緑黄色野菜などに多く含まれます。

 

低ナトリウム

心臓病を予防するためには、塩分(最高)の摂取量を制限することが大切です。 塩分が多い食事は、血圧の上昇や心臓に負担がかかる原因になるため、低めに設計されたドッグフードを選ぶことをおすすめします。

 

たんぱく質

心臓や筋肉の健康維持には、高品質なタンパク質が欠かせません。 また、肥満は心臓に負担をかけるため、脂肪分の少ない肉(鶏肉、七面鳥、白身魚など)を使ったフードを選ぶようにしましょう。

 

グレインフリー

キャバリアは皮膚トラブルやアレルギーも発症しやすい犬種です。穀物が主成分のフードが合わない場合は、グレインフリー(穀物不使用)のフードや、アレルギー対応のフードを選ぶと良いでしょう。

 

キャバリアにおすすめのドッグフード

キャバリアの特徴やかかりやすい病気などを考慮したおすすめのドッグフードを5つご紹介します。

 

\キャバリアに最適/カナガンサーモン
カナガンサーモンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 心臓病ケア
  • 体重管理
  • アレルギー
カナガンサーモンの特徴

心臓の健康をサポートするタウリン配合のグレインフリードッグフード。主原料のサーモンにはオメガ3脂肪酸が豊富に含まれ心血管系の健康にも役立ちます

ミシュワンイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 心臓病ケア
  • 体重管理
  • アレルギー
ミシュワンの特徴

小型犬がかかりやすい病気全般に配慮したフードで小粒タイプ。タウリンの他、お腹の調子を整える乳酸菌も配合されています。

このこのごはんイメージ1
総合評価
/5点満点中
  • 心臓病ケア
  • 体重管理
  • アレルギー
このこのごはんの特徴

低カロリーな鶏肉のささみと胸肉を主原料にしたドッグフード。タウリンを含むレバーも使用され、心臓病の予防に役立ちます。

 

予防ができるドッグフードの他に、療養食として販売されているものもあります。以下は、ネットショップでも購入できます。一番安く販売されているショップをご紹介します。