犬のサイズによって適切なドッグフードは異なります。一般的には、小型犬には小粒のフード、大型犬には大粒のフードが適していますが、その他にも違いがありますので、以下で詳しくご紹介します。
超小型犬と呼ばれるのは成犬になってからの体重が1~5kgくらいの犬種です。
チワワ、トイプードル、ポメラニアン、マルチーズ、ミニチュアダックスフンド、ヨークシャーテリア、パピヨン、など。
次に、小型犬と呼ばれるのは、成犬になってからの体重が10kg未満の犬種です。
パグ、シーズー、フレンチ・ブルドッグ、ミニチュアピンシャ―、ミニチュアシュナウザー、など。
柴犬やビーグルは個体によってはからだが小さいこともあり、小型犬に分類されることがあります。賃貸物件などで「小型犬のみ飼育OK」というという場合にも、柴犬可・不可様々です。
超小型犬や小型犬に最適なフードは、まず食べやすいサイズであることです。適切な大きさのフードを選び、十分にかみ砕けるようなものを選ぶことが大切です。
これらのサイズの犬は顎が小さいため、歯周病やその他の口内トラブルになりやすい傾向があります。強い歯を維持するためにも、ある程度は噛み応えがあるのが理想的です。
また、大型犬に比べて胃の容量は小さいものの、必要なカロリーは多い場合があります。体が小さい犬ほど、体重1kgあたりの必要エネルギーが高くなってきます。
したがって、消化吸収が良く、高カロリーなフードを選ぶことが重要です。
しかし、これらの犬は食欲が不安定であり、食べつきが悪い場合があります。定期的におやつを与えたり、食事のトッピングを変えたりするなど、飽きずに食事を楽しめるよう工夫することが大切です。
おやつは与えすぎると肥満の原因になってしまうので注意してくださいね( •◡-)♡
ほとんどの超小型犬や小型犬は室内飼いされています。滑りやすい床での生活から関節を保護し、強化するためには、コンドロイチンなどの栄養素が含まれているドッグフードがおすすめです。
・食べやすい小粒タイプ
・吸収性と消化が良い高カロリーフード
・グルコサミンコンドロイチンが配合されたフード
中型犬と呼ばれるのは成犬になってからの体重が10~15kgくらいのサイズ。犬種としては、イングリッシュコッカ―スパニエル、ボーダーコリー、日本スピッツなどが分類されます。
柴犬、ダルメシアン、ウェルシュ・コーギー、イングリッシュコッカ―スパニエル、ボーダーコリー、日本スピッツ、など。
中型犬は一般的に運動量が多く、活発な傾向があります。多くの中型犬は室内で飼われますが、毎日しっかりとした屋外運動が必要です。健康的な体型を維持するために、運動を意識して行いましょう。
そのためには、瞬発力のある健康な筋肉を維持し、健康管理にも配慮したドッグフード選びがポイントになります。高たんぱくで適度な脂質が含まれ、ビタミンとミネラルがバランスよく摂れるタイプのフードが理想です。
さらに、運動量の多い中型犬は体内の活性酸素ケアも必要です。活性酸素の蓄積は免疫力の低下や健康問題を引き起こす可能性があります。
酸化が進むと細胞や組織の老化を早める原因にもなります。
この問題を予防するためには、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンEなどの抗酸化作用のある栄養素を含んだドッグフードがおすすめです。
・高たんぱくで適度な脂質が含まれたフード
・ビタミンとミネラルがバランスよく配合されたもの
・抗酸化作用のある食材が使用されているもの
大型犬、超大型犬と呼ばれる犬は、成犬になってからの体重がだいたい25kg以上です。
ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバー、シェパード、ドーベルマン、ボクサー、など
大型犬は、体の大きさを支える関節と心臓の負担をサポートするフードを選ぶのがおすすめです。
大きな体からは意外かもしれませんが、体重1kgあたりのエネルギー必要量は約50キロカロリーと比較的少ないため、適切な栄養摂取が必要です。
これに対し、超小型犬の場合は体重1kgあたり約100キロカロリーとされており、大型犬に比べて必要なエネルギー量が高いことがわかります。
したがって、大型犬に小型犬用のフードを与えると栄養過多になる可能性があるため、注意が必要です。
そして、大型犬は消化器官がデリケートな傾向があり、お腹を壊しやすいことがあります。腸内環境に配慮して、ゆるい便を防ぐための対策が必要です。
大便の大きさもやはり食べる量に比例して大きくなりますので、世話が大変なうえににおいの問題も出てきます。消化が良く整腸作用のあるフードを与え、便の量やにおいの問題を最小限に抑えられるようなフードを選ぶと良いでしょう。
さらに、大型犬は口も大きいため、フードを噛まずに飲み込む傾向があります。歯の健康を保つためにも、しっかりと噛むことができる大きな粒のフードを選ぶことが望ましいです。
・しっかり噛める大粒タイプ
・グルコサミン・コンドロイチンが配合されたフード
・腸内環境ん配慮されたフード
・おやつは塩分控えめのものを選ぶ