ドッグフードの給餌回数と給餌量

愛犬に1日何回ドッグフードを与えていますか?人間と同じように3回なのか、パッケージに掲載されている通りの回数を与えればいいのか、悩む飼い主さんもいるかと思います。

 

今回は、犬にとって適切な給餌回数と給餌量について詳しく見ていきたいと思います。

 


ドッグフードの給餌回数

ドッグフードの1日の給餌回数は、成犬の場合製品にもよりますが基本的に1日2回

 

元々犬は肉食であるため、群れを作り獲物を捕獲して食べていました。毎日決まった時間に捕獲するわけではなく、日によっては捕まえられないこともあるため、自然と1回の食事量も増え、ある程度「食いだめ」もできるようになっています。

 

そのため、少し前までは犬の給餌量は1日1回で十分という考え方もありましたが、現在では、ペットとしての数も増え食事環境が変わったということもあり1日2回が適切だとされています。

犬の年齢別の給餌回数

ドッグフードの給餌回数は1日2回が基本ですが、子犬は成犬と違って成長が早いため、もう少し頻度を増やす必要があります。

 

生後2~3ヶ月くらいだと1日3~4回の食事がベスト。通常は3回でも大丈夫ですが、1回で全部食べ切れない場合は、4回に分けて与えるようにしてください。

 

4~6ヶ月になると運動量に関係なく1日3回、何も問題がなければ定時に与えます。この時期もまだまだ成長が続いているため定期的な栄養補給が大切です。

 

6ヶ月を超えると子犬から顔つきも大人っぽくなり若い成犬の時期に入ります。成長が落ち着き胃の容量も大きくなるため1日2回の食事で必要な栄養を摂取できます。

 

ドッグフードの年齢別給餌回数
年齢 給餌回数
幼犬(生後2~3ヶ月) 3~4回
子犬(4~6ヶ月) 3回
若い成犬(6ヶ月~1歳) 様子を見ながら1日2回
成犬(1歳以上) 1日2回

犬のサイズ別ドッグフード給餌量

次に、ドッグフードの1日当たりの給餌量についてみていきたいと思います。小型犬、中型犬、大型犬と大きくなるにつれ給餌量も増えていきます。

 

小型犬のドッグフード給餌量

 

小型犬には、チワワ、トイプードル、パグなど体重が10kg未満の犬種が当てはまります。チワワだと給餌量が45~90g、パグだと160~240gが目安になります。

 

小型犬(体重10kg未満)
成犬 体重1kg当たり25~30g
子犬 体重1kg当たり50~60g(生後2~3ヶ月)から徐々に増やして、6ヶ月までに成犬の摂取量に近づける。

 

中型犬のドッグフードの給餌量

 

中型犬には、柴犬、ダルメシアン、ウェルシュ・コーギー・ペンブロークなど体重が10~20kg未満の犬種が当てはまります。柴犬だと給餌量がオスの場合210~310g、メスの場合160~200gが目安にになります。

 

(柴犬メスの平均体重は小型犬のパグよりやや軽いため給餌量も少なくなります。)

 

中型犬(10~20kg未満)
成犬 体重1kg当たり20~25g
子犬 体重1kg当たり45~55g(生後2~3ヶ月)から徐々に増やして、6ヶ月までに成犬の摂取量に近づける。

 

大型犬のドッグフードの給餌量

 

大型犬には、ゴールデンレトリバー、ラブラドールレトリバーなど体重が20~40kg未満の犬種が当てはまります。ゴールデンレトリバーだと給餌量がオスの場合470~630g、メスの場合390~530gが目安になります。

 

大型犬(体重20kg以上)
成犬 体重1kg当たり15~20g
子犬 体重1kg当たり40~50g(生後2~3ヶ月)から徐々に増やして、6ヶ月までに成犬の摂取量に近づける。

給餌量に幅がある理由

同じ犬種でも給餌量に幅があるのは、体重による違いが主な理由になります。もともとの体格や骨格が大きければその分給餌量も増えていきます。

 

また、与えているドッグフードの栄養素やエネルギー量によっても給餌量は違うので、基本的にはパッケージに表示されている分量で与えてるようにしてください。

 

それでも、個体によっては太ってしまったり逆に栄養失調気味になってしまうことがあるので、少しでも心配なことがあればかかりつけの動物病院で診てもらうことをおすすめします。